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若菜の海  作者: 白木
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決意2部

 にこりとする恵比寿・・それを提案したのである。美弥は、世に出る才能を持っている。しかし、彼女のそれは、芸術家では無く、創出する才能だと言っているのであった。


 とりが答えた。


「やろや・・それ。義父が、日本全国動き回っとった時、創業時に埋もれた才能を見抜き、沢木グループ内で育てて来たように、今の土台は、間違い無うそこにある。またそれをやらずして、沢木グループの更なる発展も無いと思う。技術・芸術・文化埋もれる才能をもっともっと世に送ろうや・・」


 ぱちぱちぱち・・決断は下された。環も未優も全く同感であった。

 会議後、とり、洋司、環、未優がオーナー室にて・・


「これ・・涙出たわ。美弥さんの母を恋する思い・・春草の絵に共通する思いが伝わった」


 環が言う。洋司も頷いた。しかし、未優は違う見解。


「それはあるきんどね、恵比寿さんが泣いた言うんは、殆ど聞いた事も無いきんど、春水は、革新的な画風をこの絵に持ち込んだんよ。和風の図や、色々な技法と共に、洋風の構図や色彩を持ちこんだ。岡倉天心が、これを認めたのはこの革新性。恵比ちゃんが、親父に認められて発掘された才能は、自由律。どんな既存の制約にも左右されん強い意思と、ほとばしる自由律の泉・・恵比ちゃんは、美弥さんに、春水の革新性に共感を持ったんじゃと思う」

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