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若菜の海  作者: 白木
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変化

 今村

「わし等はな、すーちゃん。あんたのとこの前原の孫である現馬鹿社長に、大きな取引を持ちかけられて、国後まで違法操業を承知で漁をしに出かけた。そりゃあ、わし等が法を犯しているのは自己責任だ。けど、そのノルマは実際通常の漁では達成出来なかったんだあ。そして拿捕。わし等は3ヵ月後解放されたが、悪質と言う事で、船長、奥さんは、未だにロシア当局に抑留されたまま。この時、どう言ったと思う?前原の馬鹿孫は・・」


 須崎

「想像はつきます。うちの責任は一切無いと言ったのでしょうね。現社長を見ていると、数字だけしか頭に刻まない頭でっかちの偏向の経営者ですから・・申し訳御座いません。けど、自分はその時補佐役だった木下が、どう動いたかを知りません。嘗てはREC食品㈱の役員まで約束された男ですから、何故彼がここに切り捨てられたかも・」


 黙って聞いていた佐伯だったが・・


「木下君が、今持って根室漁業組合に取引があるのは、それは彼なりに精一杯色んな所に頭を下げて、少なくとも誠意を示したからだし、創業者の前原雄一郎とは特別な付き合いが、わしとあったからだ。だから、今ある」

「そうでしたか・・今の無気力な木下所長を見てますと、何か分かるような気がします。つまり会社の責任を一人で負っていると言う事だと・・」


 円西が、

「分かったんなら、すーちゃん。無理さあ・・もう付き合いは、俺達は・・出来ん・・」

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