決意2部
「だから、比較する必要があるのかしら?私も思うわよ。でも、沢木グループを見てると、決してそうじゃ無いって感じない?それぞれが、自分の立場、参加するって意思を持ち、且つ門前払いされない意見を通せてる。命令されて動いて無いのよ。貴方はどう?無理にカリスマ性を演出したり、これは、業務命令なんだってぴしゃりと言う事だってある。それは、今までの㈱RECの成長には必要だったのかも知れないけど、この段階で、貴方は軍門に下るの?そして、それが沢木グループに受け入れてくれると思うの?私は、OKを出さなかった妻鳥オーナーにお考えがあると思うの。そして、同時に私も同じ。私は到底未優さんにも、環さんにも成れない。神部部長を見てたら分かるのよ。今必要なのは、サラリーマンでは無い、全員が自ら動けるようなそんな会社が必要だと思うのよ」
「ふううむ・・考えて見るよ、俺なりに・・」
須崎は美弥の言葉を反復した。そして、彼自身が更なる飛躍の土壌を与えられているのだとしたら・・
美弥は、若菜の言葉を彼女なりに考えて見た。若菜はこう言ったのである。
沢木グループに入社したい。そして、海外に行き、もっともっと経済を勉強し、戻って来る。その時は、自分はこの合同鳩舎を出来る事なら継続させてほしいと。




