302/399
決意2部
「ああ・・創始者が凄い人だったとは聞いているが、君も、その二人の娘さんである、環静寂の杜総支配人、沢木グループ副オーナーの未優さんに信奉してる部分があるんだろ?到底逆立ちしたって、あの方達には適わないし、俺達がもっともっと成長して行くには、既に全国展開から、海外拠点に主戦場を転換している、HZK㈱のような企業に、もっともっと学ぶ必要があると思う」
「申し入れたの?その考え」
「ああ・・伝えた。けど、少し待っとれよ、すーちゃんと言って、妻鳥オーナーには肩を叩かれたよ」
美弥は、少し厳しい顔になって、須崎を見つめた。
「貴方・・確かに㈱RECの社員500人を抱える貴方にとって、企業の存続・発展は自分に課せられた責務かも知れない。けど、それを創業主の君成さんや、郁子夫人に伝えたの?」
「いや・・」
「それじゃ駄目・・私は思うわ」
「何故?君がそんなに怖い顔をしているのは反対って事だろう?」




