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若菜の海  作者: 白木
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決意2部

 半信半疑になりながら、その足で、用事があった、*恵比寿の所に顔を出す神部だった。相変わらず絶賛を浴び続ける*EBIブランドは、現在アメリカ、ヨーロッパにも進出している。また素材を中国、東南アジアに工場を持ち、沢木グループの中ではTOPに位置するような企業となっていた。連結決算を行うと、沢木グループは愛清会グループ、EBIグループは抜きにして、直轄だけでも既に3000億円を超える大きな事業体である。

 恵比寿は、現在58歳。相変わらず精力的で、かつてのヤマチュー同様に、この神部を可愛がっていた。心が透けて見える者・・その者は信頼を得る。人が生きていく中には、偽り、欺瞞、増長、裏切り、様々な事が否応なく降りかかる。それは、因果応報で、人にそう言う事をすれば、自分にも跳ね返って来ると言う事だ。沢木 純の揺るぎないスタンスは、ずっとこの企業群に根付いて生きている。父には到底叶わないと言う環や、未優。しかし、とりをはじめとする、現在の役員達、末端に到るまで、当時の沢木 純の崇高な思いは浸透しているのだ。その社風には、姑息な性格の人材は少なかった。これだけ人が居ても、そう言う者は逆に肩身が狭くなり、知らない内に考えも変化し、社風の中で正中心と言う社訓があるように育って行く・・。

 その神部は、最初からこう言う気質を持って入社した。とりが一発OKを出したのは、故沢木 純に通じる光るものがあったからに他ならない。


「神部、何の用?忙しいんじゃきんどね、うちは」


*閃きの中で

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