表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
若菜の海  作者: 白木
282/399

成長

 凄い出会いとなった。それはもはや感性と言うものである。二人の感性が共鳴した瞬間だった。これは未優の感性とも合致した。未優の狙いは、これは先が読める話では無いが、良い方向に転がったのである。悪い方向であれば、個性と個性のぶつかり合い。きっと、神部と美弥と言うそれぞれの才能は、火花を散らしただろう。未優は、自分を知っている。到底父沢木 純のようなやり方は真似も出来ないし、自らの非力も感じる遠い存在であった・・。だが・・好転に向かった事を喜ぶのであった。


 そして、こちらでも・・


「若菜ちゃん、この鳩どう思うぞ?」


 とりが差し出した鳩を、若菜は触診した。

 若菜には、嘗て不思議な感覚を持つ由香里と同様のものをとりは、感じていた。しかし、この少女は今まで誰にも披見せず、その能力を表に出す事も無かった。

 少し間を置いて・・


「凄い鳩ですね・・」

「凄いっちゃ、若菜ちゃんの感覚でどう凄いんじゃ?分からんわ」


 とりが笑う。優しい眼だった。若菜は大きな包容力のあるとりの前で、初めて自己をさらけ出した。それは美弥にも披露して来なかった、彼女自身の持つ感覚である。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ