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変化
「そんな事は言うとらん・・けど、あんた何も知らんようだからな、ここのメンバーがどんな者達かも・・」
「・・・?は・・はぁ・・地元には余り・・」
「そんな事じゃ無いわ!」
怒り出す、佐伯。
「待って、待ってよ。私の店で、すーちゃんとはどんないきさつがあるのか知らないけど、お客さんはどなたも平等だから、さーちゃん、私訳分かんないわよ・・」
佐伯は溜息をつきながら・・
「しょうが無い・・皆、この須崎君の素性を知らんようだから、この場で言うわ。須崎君も何も知らんままでここへも来れまい、これからは」
「え・・・?」
須崎は困惑の表情を浮かべた。
今村、円西以外の他の客にはこの夜は出て行って貰って、その重い口を佐伯が開いた。




