表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
若菜の海  作者: 白木
261/399

成長

 合同鳩舎の中で、特に若菜が眼をつけていた鳩が居る・・その鳩が三年前突然死去した、*芳川浩二作使翔していた、香月神威号こうずきかむいごう系統の、美しい栗ゴマのメス鳩だった。その若菜がお気に入りである鳩の事を美弥も知っていて、それは非常に魅力的で素晴らしい鳩だった。


「あのね、美弥姉さん・・この合同鳩舎では、1000キロレースが終った時点で、委託されている鳩の15分の1しか残らないけど、最長何年まで委託を受けるの?」

「さあ・・その事は聞いてないけど、現代の競翔スタイルでは、1歳、2歳でもう稚内GNレースに参加させるって言うのが主流の考え方よね。どうしても早熟の系統で、体力のある若鳩を使翔する・・それが正しい方向なのかどうかは分からないけど、ずっと育てて、5年、7年競翔に参加させると言うのは、余り近年では一般的では無くなってる見たい」

「この神威号系統の芳川浩二鳩舎って、香月博士が委託していた、香月系よね」

「ええ・・そうよ。三年前突然亡くなって、この合同鳩舎の飼育血統の中で数羽の鳩達を委託されているわ。この仲介をしたのが、沢木グループ現オーナーの妻鳥道夫氏だそうよ」

「私・・オーナーに色んなお話を聞いて見たい」

「うーーーん・・難しいわね。超お忙しい方だから・・」

「でしょうね・・」


 そんな機会がすぐに訪れる訳では無く、漫然としながらも着々とイベントの準備は進んで行った。


*白い雲 隻眼の竜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ