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成長
「無い、無い・・そなん深い事・・こんなのは、自然と入って来る知識。ほやきんどね、食の安全言うんは、常にその余病を防ぐと言う事なんよ。美弥ちゃんのレポート見た。この保養施設を、もっと開放して、一般の人達を招くイベントをもっと多くしよう言う考え」
美弥は、未優を見詰める。瞬間に断を下す鋭い彼女だ。まず結論有り気で答えるだろう。そう思ったからだ。しかし、未優は、意外な言葉を口にした。
「あのな、美弥ちゃん。イベント言うても無数にある。目的が先か、娯楽が先か・・どっちじゃと思う?」
「あの・・勿論娯楽だと私は思ったのですが・・」
「うん・・じゃあ、娯楽のイベントの中で、まず何を持って来たい?」
「この保養施設は、愛清会グループの老健施設、沢木グループの保有するリゾート施設と分かれております。居住区は、静かな環境の中で、本当に恵まれた施設や設備が整っております。中にはS工大始め研究機関も入っております」
「そこよ・・」
「え?」
再び未優の顔を見上げる美弥だった。




