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若菜の海  作者: 白木
235/399

接点

「つまり、若菜ちゃんは、その時の強い精神的ショックを受けた。また自分を助けてくれた女性が、実の母だった言う事も、その後心無い小学校の同級生の親からの話からも知ってしもうた。事件の後、戻って来た佐伯さんが、この騒ぎを隠匿しようとしてあちこちに駆けずり回り、どうにか事件は収束したものの、菊野さんの怪我、自分の不明も合わせて、もう一度菊野さんには、事件の事には深く感謝しながらも、若菜ちゃんに会う事を禁じたんよ。若菜ちゃんの心は、それからずっと揺れっぱなし。きんどな・・若菜ちゃんは、ずっと育ての親、理恵さんを自分の母として見とる。菊野さんが本当の産みの親としても、それは母親と言う眼では見て無い。辛いよね、苦しいよね。・・美弥さん・・若菜ちゃんには、幼いながら、皆の心が分かっとるんやきんね。こなな幼少の心の重圧は無いと思う。また・若菜ちゃんには、封印しとる何か特異の才能があるとうちは思うとる。この出来事から察しても、この年代の幼少の子が、ここまで判断するのは、普通とても出来ん事よな・・それは、今は分からんのやきんど・・」

「はい・・はい・・」

 

 美弥は泣いた。菊野に、腹を傷めた母として、若菜に会うなと言うのは余りにも酷な話だ。

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