表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
若菜の海  作者: 白木
231/399

接点

 短期間に、未優は既に美弥を見切っていた。同時に美弥の心に、この超抜な女性に憧れる気持ちも、芽生えていたのだった。何がしたいのか、何が出来るのかは、それは自分が勝手に、思うようにすれば良い。未優はそんな大胆な事を言いきった。そして、若菜の治療の側に居てやれる環境を、美弥に提供したのである。


「何・・美弥、お前沢木グループにスカウトされたって?おいおい・・何それ・・」


 須崎は、眼をぱちくりした。収入は以前とは比べ物にならない。今や、片腕的存在となった屋鍋専務は、もともと持っていた経営に対する高い能力で辣腕を振るい、色々な部門に指示を出している。安藤もそうだ。君成は企画開発部門で、その才能を開花させている。黒田体制とは全く違った、NEW㈱RECは今や順風満帆な業績を上げている。その一番大きな役割が沢木グループの接点だとも分かっているが、その親会社的で、経営コンサルタントも請け負う形の沢木グループにスカウトされるとは、驚き以上の何ものでも無かった。


「私ね、未優さんに憧れてる自分が居る・・」

「・・ああ・・凄い女性だよね。ズバッと切り込む口調もそうだけど、屋鍋専務なんて、息もつかせぬ疑問符ばかりの質問を受けてたじたじだったよ。これは到底叶わねえ・・って彼は、あれ以来未優さんに対する恐怖症になっちまってる。ははは」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ