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若菜の海  作者: 白木
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変化

「じゃ!出かけて来ます。進藤主任と」

「ああ・・」


 佐伯と連絡がつき、漁業組合で会う事になり、須崎と進藤は出かけていった。殆ど表情も変えずに、木下は机に向かっている。その机は、書類を置いてはあるが、殆ど新聞チラシであった。この間、彼が仕事らしい事をしては居なかった。実質根室営業所を動かしているのは、須崎だった。次第に、東京本社の意図が見えて来るのは、実は須崎が赴任して既に3ヶ月を経たこの頃だった。


 営業所では仕事もしない木下と、事務作業をしている油井であったが、突然電話が鳴った。油井が受話器を取る。


「はい、REC食品㈱根室営業所です」

「本社の黒田だけど、所長は居るかね?」

「あ、はい!代わります」

「何・・この時間に所長が居る?誰か来客でも?」

「あ、いえ。来客はありませんが」

「ふうん・・じゃ代わって」


 油井には全くその会話が見えない。所長だから営業所に居って当然では無いか。木下に、


「あ、所長、本社の黒田だと、電話が」

「え!本社の黒田常務?・・俺が居ると言ったのか?」

「勿論ですよ」

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