表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
若菜の海  作者: 白木
225/399

接点

 しかし、祖父の佐伯が余程の事があれば、間違いなく口を出した筈だ。理恵が肉体的に、若菜に対してひどい虐待をしていたようには未優も思ってはいない。ただ、精神的に彼女を追い詰めたのは事実であろうが・・


「そうですか・・理恵さん、今の貴女と若菜ちゃんの関係を見ていても、全く違和感がありませんが、何か気づかれる事はありませんか?」

「あの・・」


 理恵が、必要以上に立ち入ろうとする矢継ぎ早の未優の質問に、少し違和感を持った。未優は全く動じる事は無い。父沢木と違うのは表情豊かに、色んな会話を交えながらその者の本質を見出そうとする沢木 純とは違い、能面の表情の中にもやはり心に宿しているのは、優しい心なのだが、それを理恵には見せないのが未優であった。


「何か?感じる事が?」

「あ・いえ・・」


 理恵は、それ以上は口を噤んだ。確かに言葉上若菜には、きつくあたって来た。そして、厳寒の海にも、夫秀一と漁にも出ていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ