接点
「めずらしいのう・・未優ちゃん」
*とりが、未優が滅多に無い事だが、一応取引先関係であるとは言え、熱心に佐伯若菜について調べている事に対して、言葉を掛けた。
「こなん、余り感じる事は無かったんやきんど、何か・・由香里に通じるもんがあったんでな、義兄さん」
「ふうん・・まあ、今では未優ちゃんが不在でも*静寂の杜グループは機能しとるし、弁護士事務所も充実しとるきんの、ちょびっとは心に余裕が出来たんかものう・・」
沢木 純亡き後、本当に死に物狂いで幹部社員、末端に至るまでやって来た。その中心的役割を担う未優は、尚更だった。そんな精神的、時間的余裕など無かったのだ、実際。
「とにかく、あの娘さんは尋常では無い脅え方しとる。最近では明るうなって、以前のような暗い少女から変貌したと言う事やきんな。まあ、調べて見るわ・・」
未優が本格的に着手したその調査は、少し驚くものがあった。それはすぐ判明したのだが・・
前原雄一郎には、前妻と、妾、後妻が居る。
前妻には、子が居て、妻の苗字にて、須崎栄治と言う。その栄治は、すい臓がんで亡くなっている。その又一人息子が、須崎拓也。母親も須崎が高校一年生の時に亡くなっている。
*とりの名は、閃きの中で 妻鳥道夫=現沢木グループオーナー 未優=三木未優は、沢木グループ創始者沢木 純氏の次女であり副オーナー
*閃きの中で




