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若菜の海  作者: 白木
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衝撃!

「え・・?」

「どなたか、このマンションの住民の中で、気になる方が居られますか?」

 

 先ほどの会話を、菊野は少し聞いていた。大勢のカメラマンを相手に毅然とした態度、そして沈着冷静な応対。沢木グループと言えば、今や㈱RECのバックアップ企業である。菊野は、


「あの・・沢木グループの三木未優さんですよね?著作も何冊も出されている、有名な弁護士さんでもある」

「ええ・・まあ・・はい」


 その間にも、未優は、菊野がどう言った職業の、どんな人物かも所作を見ながら分析をしている。相当芯のしっかりした女性だとも見ている。


「私・・例の爆弾騒ぎがあって、少し知り合いの女の子がこのマンションに居るんで、心配で来たんです」

「ここに・・?それは、佐伯若菜さんの事ですか?」

「えっ!」

 

 菊野は驚き、未優の顔を見詰めた。

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