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若菜の海  作者: 白木
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衝撃!

 理恵は、美弥に相談するしか無かった。美弥は、夫を通じて沢木グループの未優にこの時、相談を初めて持ちかけたのであった。何故なら、この接点は、沢木グループの経営コンサルタント業務を依頼している関係もあり、未優が類稀なる女傑であり、各方面に多彩な人脈を持っている事を知っていたからだ。丁度、未優は東京に出張中で、この出会いが生まれた。一目で未優は、須崎美弥が非常に聡明で、思慮深い女性だと見抜いた。同時に美弥も、今まで出会ったどの女性より、遥かに次元の違う女性だと感じた。その未優は、このマンションに来た途中、心配そうに玄関付近で居る女性と出会っているが、その女性が菊野である事も知る由もないが、不思議にその所作を正確に記憶していていた。


「大変だったよね・・若菜ちゃん、話出来る?」


 若菜は中学生時代のような無口に戻り、ただ脅えた表情で、がたがたと震えるだけだった。ただ、その当時と違うのは、ずっと理恵が若菜を抱きしめている事だった。


「相当ショックだったようじゃね・・無理も無い・・きんど、ちょびっと気になりました。若菜ちゃんは、以前こう言う感じの女の子だった時があります?」


 二人は、少しびくっとなった。鋭い未優の視線は、故沢木 純を彷彿させるようで、沈着冷静に全てを分析、判断していた。


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