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若菜の海  作者: 白木
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衝撃!

 その晩、夫である昭夫との夕食の時、


「あれは、高度なプラスチック爆弾だなあ・・」


 脈路無く言う夫に、未優は、


「やはりテロの可能性が?」


 未優の言葉は、全てを先読みしたものだった。


「ああ・・多分、そうだろうな」


 両親の顔を見上げながら、5歳の優はこの時、


「信管による起爆剤は、あらかじめ計画的に用意しとかないといかんよね。なら、その周辺に犯人が居った言う画像は確認しとるよね。世界的に広く普及している代表的なものとしてC-4がある。これは、ニトロトルエン、ジニトロトルエン、トリニトロトルエン、テトリル、ニトロセルロース、シクロテトラメチレンテトラニトラミン(別名 オクトーゲン、HMX)、ワックスなどを混合した油状物質を主成分であるトリメチレントリニトロアミン(別名 ヘキソーゲン、RDX)に混合したもの(配合割合はRDX 91%に対し可塑剤 9%前後)。粘土のような柔軟な可塑性がある。結合剤や可塑剤の配合により硬いものも調製できる。青色の閃光をはなつとウィキペディアにはあるきんど」


 昭夫と未優が顔を見合わせ、嘆息した。


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