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衝撃!
どおおーーーん、凄まじい轟音と、地響き起こった。無数のガラスの破片、機材が飛び散った!
その事件は突然起こった。若菜の通う大学で、爆発事件が起こったのだ。
「きゃあああ!」
大学のバスケット部に所属している若菜は、その轟音と悲鳴に外へ飛び出した。
血だらけになった学生達が泣き叫び、悲鳴を上げている。
「大変!」
美弥は、若菜の大学へすぐ走った。大学内は既にマスコミや警察が入り乱れ、侵入出来ない。携帯を掛けた。
「若菜ちゃん!大丈夫!」
「うん・・私は大丈夫だけど・・うう・・こんな事って」
動揺して泣いている彼女の側に美弥が辿り着いたのは、20分後だった。彼女の動揺を理解し、マンションに連れ戻る美弥。
その時電話のベルが鳴った。根室の店をたたんで、若菜の通う大学の近くに、やはり小料理屋を開店し始めた菊野からだった。




