表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
若菜の海  作者: 白木
182/399

現場

 ぴしゃっと、須崎は話を切った。有無を言わさぬ、黙って聞いておれと言う、彼自身がこの所身につけて来たカリスマ性の演出だった。屋鍋は会釈すると、説明を始めた。


「部門を細分化する理由があります。畜産部門はこれまでの委託農園形式もありますが、市場開放の意味もあり、㈱REC独自の農場を持ちます。持ちますと言いますが、完全子会社化した農場を買い取ると言う話です。出資金はしかし発生しません」


 ざわざわとなる会議。面食らったように栗源が、メモしている。


「その理由を別紙に示しております。名乗りを挙げた農園が5農園あります。ここにイベリコ豚の養豚場を委託します」


 屋鍋の説明は続く。そして、それは表には表れていないものの、前原君成の発案した、数々の食肉加工レシピが、既にこの時生まれていたのである。彼は、こう言う分野に才能を持っていたのであった。その才能を見出したのは須崎だ。正確には、須崎美弥であった。

 計画書は、これまで考えもしなかった新分野に及ぶにつれ、営業部の不安が大きくなった。そこでやっと質問が始ったのである。この会議は実に8時間にも及ぶ、長時間のものとなった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ