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変化
木下が承知で訪問して見たら?と言う言葉の意味も進藤はいぶかしがった。須崎は今に分かるさと言った木下の本意にこの時、触れようとしていた。
進藤が営業者で郊外に出ると、赴任してきた時見た海近くに来た。そして、
「俺もどんだけも知らないけど・・佐伯さんとこで現社長はとんでも無い事したらしいさ・・前社長が4年前に56歳の若さで亡くなった原因の一つにも、その時の心労があるとまで言われているのは、北海道支社の人間なら、薄々皆知ってるべさ」
「だから、その辺の事をもう少し教えて下さいよ。木下所長が家に行けと言うのは、どう言う意図かもそうなれば分からなくなる」
「その意図は分からないけど、佐伯さんの所の息子夫妻は、漁師さんだあ。知ってますか?」
「そうなんだ・・で、息子さんに会えば・・」
進藤は首を振る。
「駄目だあ、叶わね・・」
「何で?」




