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若菜の海  作者: 白木
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競翔

 大日畜産農場は、広大な牧場に豚舎、牛舎が建つ北海道でも有数の所だった。取引先は、大手食品会社。㈱RECとは、殆どこれまで取引が無かった。


「そうか・・前社長を追い出して・・成る程な。何度かは顔を見たが、経営者としては線が細かったよな」

「まあ、社内の事なんで詳しくは・」

「ああ、済まん、済まん。それより、鳩の事、もう少し聞かせてくれよ、商売の話は後でも構わん」

「え・・はは・・相変わらず、健太って奴は・・」


 四半時話を続けるうち、


「えっ!そうなのか、*小谷系が北海道に入って来たなんて初めてだし、初参加初優勝?それは凄いや。奥さんは小谷さんの親戚なの?」

「小谷さんは、家内の叔父さんだって言ってる」

「その昔、*関東四天王と言われて、*東神原連合会で活躍されていたが、もうかなりのお年だろう」


*白い雲 隻眼の竜

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