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若菜の海  作者: 白木
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奇策

 この時、須崎は、ある決断によって、異例とも言える新商品を発表していた。その商品とは表には出なかったが、君成が考案した牛乳を使った和菓子であった。今度は東京に居る黒田に、須崎は面会し、販売許可を取っている。黒田はこれが大きな商品として販売主力になる事を確信し、須崎に対するこの時は疑心をとり払い、成長して来た部下として大層褒めた。

 発表は、北海道の有名シガーソングライターを使い、TV媒体で行われるや、一躍ヒット商品になって行く。大手が手を出せない、手作りと言う事を全面に出した新商品こそは、㈱REC創業家として必然であったTOPと言う立場よりも、学者、研究出来る環境で才能を発揮させた三代目君成社長を、誰よりも信じていた、祖母泰江、母郁子であった。須崎は、創業家との確固たる信頼関係をこの時、夫婦で築いていた。それは彼が何故一社員から異例の抜擢をされたかも含めて、次第に明らかになって行く。

 須崎は、こうして畜産部門も守り、そして強固にした。㈱RECの北海道での販売力は、倍以上に成長し、年商500億に迫って来たのである。それが、若菜が中学3年生になった時であった。

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