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変化
木下
「何?須崎君」
須崎
「10%UPと言ったら、今この営業所で言うと、18億円の年商ですから、約20億にせよと言う事ですよね」
木下
「そうだよ。勿論」
進藤主任
「それゆるくないですよ。現に競合相手は結構あちこちの取引先に食い込んでますし、2億の上乗せと言ったら、月に1600万円の売上UPでしょ?営業員4名でそれは・・」
木下
「何言ってる・・3名だよ。私は8月で退職する。そのノルマは私には関係無い」
えっ!・・全員が木下の言葉に愕然とした。所長木下は、完全に自分の仕事を放棄したのである。
須崎
「本社命令とあれば、達成せざるを得ない。かと言って、これまでのようにはいかないから、渉外係の紀伊君や、甲斐君にも手伝って貰わなきゃ」
紀伊、甲斐
「ええっ!僕らは、営業で雇われて無いっすよ!それに、北海道支社での1割増しを一律にこの根室営業所にも課すなんて言われて無いんじゃ?」
彼らの少し怒り口調に・・木下は黙っている。




