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若菜の海  作者: 白木
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感情

 須崎と美弥は結婚した。美弥が須崎と付き合っていると知っていた者も多かったが、美女である受付嬢の美弥に、心寄せていた者も少なくない。㈱RECのシンデレラボーイとも言われる須崎の出世を妬む者、喜ぶ者、様々であるが、人間地図。それはどんな世の中であっても同じ事だろう・・。

 美弥は、須崎の影の主役とも言うべき活動を開始していた。それは、創業家とも繋がり、そこでも須崎美弥の存在を大きくして行く。郁子は、美弥の隠れされていた才能に驚きながら、須崎の後方支援者になって行く。その動きは非常に迅速で、美弥は、菊野とも対面していた。


 彼女は、全身全霊で須崎の伴侶としての力になる決意をしたのである。


「美弥ちゃんって呼ばせて貰っても良いの?」

「はい、勿論です。菊野さん。でも、何故主人に若菜ちゃんの事を託くそうとしたのか、本当の理由を教えて頂けませんか?」


 少し沈黙が続いた。菊野の眼から涙が毀れる。その気持ちは美弥にも分かった。


「我が娘と私も住みたかった・・けど、前原雄一郎氏は、それはさせてくれなかった」

「それは何故?立ち入った事をお聞きしますが、非常に重要な部分があります。事実前原郁子さんは、菊野さんの存在も、若菜ちゃんの事もご存知です」


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