表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
若菜の海  作者: 白木
136/399

信頼

 学校で、いじめに遭っているかも知れないその少女の辛い境遇を、母親が感じてやれないその不幸。美弥は、若菜の何か力になりたいと思った。

 秀一がすぐ出て来て、須崎の配偶者となる三鍋が㈱RECの受付嬢であった事や、非常にしっかりした彼女の応対と考え方に、共感出来るものを感じ、最近では須崎の片腕的な存在として秀一が動いている事で、信頼関係がここに生まれようとしていた。美弥は理恵に、


「私、この根室で住みたいと思っています。須崎さんにはまだ言って無いんですが、この地が凄く気に入ったんです」

「まあ、それは心強いですわ。須崎さんの奥様がこの地に居てくれるのは、色々ご相談も出来ますし、嬉しい事です」


 理恵は、心からそう思っているようだった。美弥は、菊野にもその足で会う事にした。何故かそうすべきだと思った。若菜の現状は、放置出来ないと思ったからだ。

 この日は、まだマンションに居る菊野に連絡を取り、そのマンションに向かった美弥だった。彼女の行動は本当に早かった。何が彼女を突き動かそうとしているのか分からない。しかし、三鍋美弥と言う女性は、自分への意識改革も含め、須崎の真の伴侶となるべく進もうとしているのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ