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若菜の海  作者: 白木
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信頼

 少し複雑な表情で、理江は答えた。積木水産との合併は非常に大きかった。そして資金的にも、㈱RECが居るので楽になり、海産物の扱いも北海道では既に1位になっている。合併を考えていた佐伯海産は、既に100%子会社のREC食産㈱として、グループに組み込まれており、取引もスムーズである。何しろ営業をそこへ置く必要が無い。全て社内で処理出来る物流がある事は、経営的にも非常に楽になったからだ。そして㈱RECは、今大きな流れで動き始めている。新商品開発がどんどん始まっていた。

 須崎が、隠れていた才能を発揮し出した。それは、彼自身の中で眠っていたものであり、この急激な昇進が、今までのような営業としての考えでは通用しない事を悟り、「瓢箪から駒だな」黒田さえ本当に自分の抜擢による新体制の駒でし考えて居なかった男が、急成長して来たのである。それに、屋鍋と言う反目の社内ライバルを一緒にした効果もある。これは行けると思うと、屋鍋は非常に協力的であった。そして、前社長である君成には、今度は主従逆転の態度を露骨にしていた。それは彼だから出来る徹底した冷徹さも持って居た。

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