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帰還
「重々・・しかし、㈱REC根室営業所は、佐伯海産あってのものですから。それを切るだなどど毛頭そんな事は起こり得ない事ですから」
「うん・・まあ、君も大変そうだな・・黒田体制は、新たなワンマン体制への始まりとも言えそうだしなあ・・」
ぺこりと頭を下げると、根室営業所に向かった須崎だった。すぐ安藤を呼び会議室に。
「申し訳ないです。佐伯さんがどうしても須崎副支社長にと言うもので」
「いや、当然自分が行くべき話だったが、こっちも今は各社乱れての営業合戦で、かなりあちこちでバッティングをしているようだなあ」
「はい、確かに佐伯海産からの取引状況は変わっておりませんが、かなりあちこちで、今までの取引先が停止したり、営業員も頑張って新規の受注もありますが、相当厳しいです」
「値下げ合戦には乗るなと言う話。けど、いつまでそれが続くかな。海産物の加工品を安く流通させたって、仕入れは変わらないんだし、今度は逆に値が吊り上っているんだからね」
「そうなんです。余りに急激な事です。これは栄海産との取引に踏み切った直後からです」
「だよねえ・・屋鍋旭川所長が仕掛けた・・これは、既に第二派閥戦争に発展するかもな」
そこで安藤が顔を上げた。
「第二派閥戦争って、黒田社長の独断体制じゃ無いんですか?」




