1章ー2話「狙われた大都市ワートン」
‐父レオワールを捜す旅に出たラッシュは大都市ワートンへやって来た。ワートンはリアハン大陸南西部では一番の大都市で工業など様々な分野で発達していることで有名である。しかし、近頃最近ワートンの市長であるワーシャルが様々な面で表彰されておりリアハンで一番観光客が多くなったせいで工業生産などが追い付いていない問題が多々ある。そしてまた最近謎の盗難事件が頻発するように…。
ラッシュ「うわぁ…前来た時よりもすごい大きくなったなー」
‐ラッシュは以前レオワールと共に訪れた時は今よりも発展してはいなかった。
???「どけどけどけ!!!!」
ラッシュ「な、なんだ!」
‐ラッシュは後ろから走ってきた見た目が魚人のような人間にぶつかった
???「チィ…邪魔なんだよ!小僧。食ってやろうか?」
ラッシュ「お前は…魔物…か…?」
???「ふん。よくぞ聞いたな。俺は上級魔物四幹部の一人 魚人・クァルファラ様だ」
ラッシュ「魚人…?」
クァルファラ「そうだ。小僧。俺様は魔物の中でも強いところに位置してるんだ。それに、この街は俺のものだ。お前のような無礼者は出てってもらおうじゃないか」
??「待ってください。クァルファラ様」
クァルファラ「ん?何用だ?ワーシャル」
ワーシャル「君は、ここへ来るのは初めてかい?私は市長のワーシャルと言います…」
クァルファラ「自己紹介なんぞする必要はない。こいつは今から俺に食われる運命」
ラッシュ「食う…?」
ワーシャル「お待ちください!! 少し、彼とお話をしたいのです。時間を少しいただけないでしょうか?彼はもしかしたら大事な客人…」
クァルファラ「ふん。30分やろう。それでいいだろう。用が済んだのならクァルファラ御殿まで連れてこい」
ワーシャル「わかりました」
‐クァルファラは盗んだものを持って走って行った。
ワーシャル「…ラッシュ君だね?ロット王から連絡をもらってね。少し話があるんだ市役所まで来てくれ」
ラッシュ「は、はい」
‐ワートン市役所にて
ワーシャル「まずは、いきなりの事で驚いただろう。実は今魔物が大量に現れているんだ。原因などもわかってなくてね」
ラッシュ「僕もワートンへ向かう途中魔物に襲われました。確か…世界の破壊を目的とかいってました。それと関係があるんですかね」
ワーシャル「わからない。ただ、先ほど君と話していた魚人…奴もまた魔物の一種で私が考えるにはこの街を狙っているのじゃないかと…。最近、私は表彰され街の工業製品が追い付かないほど観光客がこの街に訪れてくれる。大変嬉しい事なんだが…つい4日前にクァルファラが現れてこの街を守りたければ俺にこの街の政権を渡せと言ったんだ」
ラッシュ「それで、渡したんですか?」
ワーシャル「皆の命もかかわっていた。私だけならまだよかったのだが市民の命もかかわるとなると…つい」
ラッシュ「何とかあいつを倒せれば…」
ワーシャル「私も考えています。しかし、奴はかなりの凄腕到底素人には勝てません。そこで、王様から連絡があった時王国一の強さを誇るレオワールさんの御子息であるあなたがワートンへ向かうと…これで少しの希望が持てたのです」
ラッシュ「僕が?」
ワーシャル「はい。この街を救うために是非とも協力願います」
ラッシュ「…わかりました」
ワーシャル「では、計画について話が…」
‐大都市ワートンで起こった盗難事件。そして現れた魔物。ワーシャルと市民を救うためにラッシュが魚人・クァルファラを倒すことに…
???A「クックック…楽しみですね。あの小僧の活躍」
???B「おいおい…そこはクァルファラを応援するべきだろう」
???A「何を言う。奴はそこそこの実力者だ。勝てるに決まってるさ」
???B「そうか…お前はどう思うんだ?リーダー」
???C「さぁな」
???B「仲間が戦うってのにそんなに興味ないのか」
???C「…」
???A「まぁ、いいではないか。さぁ奴の強さを見てみるぞ」