1章ー23話「石化する村!?」
‐リアハン大陸 北西
ラッシュ「そろそろ…山が見えるはず…」
ゴイル「なんで、山登りするんだ?港町コーヴァスで船借りてセレブレッゾ大聖堂まで行けばよかったんじゃないか?」
ラッシュ「それもそうだったんだけどさ…。やっぱり少し旅をしたかったんだ」
ゴイル「魔神様たちも生きて居たし一刻も早くラッシュの父ちゃんのこと聞かないといけないんじゃないかい?」
ラッシュ「カイが言うにはお父さんは生きて居る…とかなんとか…」
ゴイル「カイ様は結構適当なこと言うからな」
ラッシュ「まぁ、ゴイル。少し付き合ってよ!」
ゴイル「おうよ。いいぜ…って…ん?」
‐山頂から二組の男が降りてきた
ラッシュ「こんにちは!」
男A「こんにちは…君たち。山頂の街に行くのかい?」
ゴイル「山頂に街が?」
男B「村…なんだけどな。小さい村」
男A「でも。最近、変なことが起きてるんだ」
ゴイル「変なこと…?」
男A「村人が…石化したんだ。先々月と先月の満月の晩に」
ラッシュ「また…怪事件が起きてるんだね…」
ゴイル「行ってみるか?」
男B「本気か?明日は満月だ…また3人目の犠牲者が出るかもしれない。もしかしたら…君たちかもしれないよ?」
ゴイル「安心してくれ。こいつ。こう見えてコーヴァスの事件やワートンの事件を解決したんだぜ」
男A「それは…安心ですね…。とりあえず、自己紹介を。僕はギンと言います。村に住んでいます。そして、こっちが友達のビワ」
ビワ「…よろしく」
ゴイル「俺はゴイル。そしてラッシュだ」
ラッシュ「よろしくお願いします」
ギン「石化したってのは俺たち親友4人グループの二人でジャスとディオって言うんだ。今は村長の地下寝室で寝たっきりなんだ」
ビワ「村長の奥さんの占い師ガリアさん。助言により月の光を浴びさせないほうがいいって予言したんだ」
ゴイル「…満月の晩に石化…か」
ラッシュ「……その話聞いたことあるような…」
ゴイル「ん?」
ラッシュ「お父さんに昔話として聞かされたことあるような…。結局は魔物が関連してたって話だよ」
ギン「魔物?」
ビワ「確か…あの時村長も…」
‐先月の話
ソンブン「ギン、ビワ。よく聞いてくれ…」
ギン「はい」
ガリア「ジャスとディオはきっと何かしらの力によって石化されたことは間違いないんじゃがな…」
ビワ「何かしらの力?」
ソンブン「魔物だよ」
ギン「魔物?そんな…今の世にいるわけ…」
ガリア「残念じゃが、ちらほらと出現してるのが目撃されている。まだリアハンで一番高い場所にあるこの村だけは魔物の被害が少ない。私らの力が消えた時にここも危険じゃけどな」
‐現実に
ラッシュ「確かに魔物は復活しています」
ビワ「やっぱり。もしかしたら石化の事も…魔物が…」
ゴイル「わからないけどな」
ギン「とりあえず、案内します!アーリー村へ」
??「…無駄じゃよ。ギン…ビワ。次はお前らじゃ」