1章ー21話「魔神三将再降臨」
‐リアハン大陸 港町コーヴァスの北西付近にて
ラッシュ「気を付けて!ゴイル!」
ゴイル「わーってるよ!」
…ラッシュとゴイルは魚人クァルファラに似た魔物に襲われていたのだった
ラッシュ「クァルファラみたいなやつだね…」
ゴイル「あぁ、でもクァルファラよりは弱い魔力だ」
ラッシュ「でも油断しないで」
魔物A「ゲゲゲ…ニンゲン。オレタチ、オマエ、クウ」
魔物B「ソシテ、ウシナワレタ、チカラ、トリモドス」
ラッシュ「なんだと?」
魔物A「オレタチハ、モトモト、ニンゲン。アルトキ、リョウニ、デタトキ、アラシニ、マキコマレテ…」
魔物B「ニンゲンノコロノ、チカラヲウシナッタ。キガツケバ、コノスガタダ。ニンゲンノヨウニカラダハツカエルガ。ミタメガバケモノダ」
ゴイル「だから、ラッシュを喰らって人間に戻るとはどういうことだ?」
魔物A「アルカタノオシエサ…」
ラッシュ「ある方?」
魔物B「オ、オイ。ソレイジョウハ…イウナ」
魔物A「アァ、スマン」
ゴイル「おい!いったい誰なんだ!」
魔物B「オマエノナカマ。ソイツヲクッタアトニワカル」
ラッシュ「そんな…」
ゴイル「ラッシュは俺が守るぜ」
魔物A「オマエヲサキニクウ」
‐魔物Aの攻撃…ゴイルに3のダメージ
ゴイル「…あんまり痛くないな」
魔物A「ナゼダ…?」
魔物B「ナラオレガ」
‐魔物Bの攻撃…ゴイルに1のダメージ
ゴイル「さっきよりもよわっちぃな」
魔物B「…!アノトキ…タシカニチカラヲ…」
???「甘いな。そんなんじゃ倒せるわけがない。いいか?俺はお前らにただ強いという力を与えたわけじゃない。その強さをどう生かすかをも教えたはずだ」
魔物A「ドウイウコトダ…」
???「ただ単純に強くしたってお前みたいなやつが簡単に人間を殺すだけに過ぎない。いかにその力を駆使してお前らに通用するか試したわけだ。案の定、さっそく人間を殺そうとしていたがな」
ラッシュ「誰だ?」
???「ん?あぁ、すまないね。」
‐と言うと闇のオーラを纏い一人の男が現れた
ラッシュ「そのオーラは…シュンやショウと似ている…」
ゴイル「ま、まさか」
???「ほう。もうシュン達にはあってるわけか…。そうだよ、そのまさかさ」
ゴイル「魔神三将の一人…カイ様…」
カイ「正解!「時と空間を併せ持つ者」時を操るショウと空間を操るシュン。そしてその二人の創り出したものをまとめるのが俺。俺たち三人いれば世界が作れるというわけになる。まぁ、そんな話お前にしても意味はないが…な」
ゴイル「やはり、生きて居たのですね」
カイ「残念ながらおれたちは死んでないのでな」
ラッシュ「それより、お前たちは何を企んでいるんだ?」
カイ「俺はシュンの命令によりとある捜査を行っている。無論、お前には関係ないぞ」
ゴイル「…ク」
カイ「そうそう、この先には田園が広がる農村につくらしいな。そこでも、魔物に力を授けたんだ。あいつらに比べ知能があるからよからぬことに利用するかもな」
ラッシュ「なんだと?」
カイ「お前の父ちゃん…レオワールだったな。あいつは元気だぞ」
ラッシュ「お父さんはいったいどこ?」
‐しかし、答える間もないままどこかへと消えた
ラッシュ「…」
‐魔界
シュン「まったく、余計なことまで…」
カイ「悪い悪い…でも、元気だろ?あいつ」
シュン「あぁ、まぁな」
???「大変です、シュン様」
カイ「おぉ、リュウじゃないか。元気そうだな」
リュウ「カイ様…お久しぶりでございます」
シュン「で、大変なこととは?」
リュウ「…モンスターホワイトを名乗る者がシュン様に会いたいと」
シュン「…そうか。なら、行こう」
カイ「俺も面白そうだから行くぜ」
シュン「あぁ、リュウ、お前はショウを呼んできてくれ急いでな」
リュウ「は!」
カイ「オイオイ、俺たち三人で相手しなきゃヤバい奴なのか?」
シュン「たぶんな…」