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1章ー15話「”あの方”に仕えるヒットマン」


 ‐ダイヤの間 最深部


 ???「シャッシャッシャ…なかなか面白そうなガキャァだな。ちぃぃとは楽しませてくれそうだな。…本気で殺っていいんだろぅ?ミレンス…」


 ミレンス「…好きにすればいいわ。だけど、ゴーレムが油断してあっさり倒されてるわ。あんたも、十分気を付けることね」


 ???「シャッシャッシャ…このガンマン。シャーカー様だ。上級魔物になったばかりだが“あの方”のお陰でこの能力を…ヒットマンの力を手に入れたんだ。油断してすぐやられちゃぁ…“あの方”に合わせる顔がないぜぇ…」


 ミレンス「“あの方”…?」


 ショウ「ミレンス殿。きっとあいつの事だと…」


 ミレンス「…理解したわ。さて、シャーカー。あとは任せるわよ」


 シャーカー「任せておけ!…シャッシャシャ…見ていてください…俺の実力を…!」


 ‐ダイヤの間 中腹地点


 ラッシュ「モンスターイエローか…ほかにも4匹いるのか」


 ゴイル「しかし、ベルモートが生きてたとなると厄介なことになる」


 ラッシュ「そういえばDr.ベルモートってどんな人なの?」


 ゴイル「俺も詳しくはわからないがクァルファラが喋ってたのを聞いたんだ。己の魂を売り魔物としてよみがえった。そのあかつきに最強の知能を手に入れた…って噂だよ。そして、色々な悪薬や秘薬を作り…時には魔界でも違法なくらいの激秘薬などをね。それを下級魔物に投与していったんだ。それを知った魔神の親方様たちが。まぁ今で言うシュン様やショウ様あたりが罰を下して殺したと言われていたのだが…いまだに生きてまた薬を作ってたとなると魔界が危険なことになる」


 ラッシュ「魔界が…?なんで、魔神に魂を売ったってことは魔神の仲間じゃ?」


 ゴイル「それの事は追々話をしよう」


 アイリス「ラッシュさん、ゴイルさん…見えてきましたよ!あれが、最深部じゃないですか?」


 ゴイル「そうだな、急ごう!」


 


 ‐ダイヤの間 最深部


 シャーカー「シャーシャシャッシャッシャ!!!よう、きたなぁ人間。どうやら、ゴーレムのおっさんを倒したようだなぁ。それでいい気になってるなじゃぁねぇぜ?」


 ラッシュ「お前がここのボスか!」


 シャーカー「そうだ。上級魔物でヒットマン。シャーカー様だ。覚えておけ」


 ゴイル「シャーカー?聞いたことない…けどな」


 シャーカー「最近、上級魔物に昇格したんでなぁ。名前はあまり広まってないだろうよぉ」


 ゴイル「じゃ、お前は元は下級魔物…?でも、蛇の魔物でガンマンはいなかったはずだ」


 シャーカー「〝あの方”が俺にヒットマンの能力を与えてくれたんだぁ」


 ラッシュ「〝あの方”?」


 シャーカー「お前らに言う必要はないなぁ」


 ゴイル「な、なんでだ?」


 シャーカー「なぜって…ここで死ぬ定めだからよぉ!」


 ラッシュ「アイリスさん。避難してて」


 アイリス「は、はい!」


 シャーカー「おぉぉっと!逃がすかよぉぉ!!」


 ‐シャーカーは持っていた小型拳銃でアイリスを狙い撃ちした


 ゴイル「あぶねぇ…!」


 ‐ゴイルのギラ…弾丸に命中!


 アイリス「…た、助かりました。ゴイルさん」


 シャーカー「フン。まぁいつまで持つかな?さぁ、俺と勝負じゃぁ!」


 


 ‐シャーカーの狙い撃ち


 ラッシュ「ゴイル、弾丸を避けるのは困難に近いよね」


 ゴイル「あ、あぁ…」


 ラッシュ「一か所に固まってたら相手はどちらに打てばいいかわからないはずじゃない?」


 ゴイル「そんな単純な。あいつは自信をヒットマンと言っていたさ。利き腕じゃないほうの手でもかなりの命中力がありそうじゃないか?」


 ラッシュ「両方の腕に拳銃か…」


 シャーカー「なぁぁにモタモタはなしてるんだよぉ?」


 ゴイル「仕方ない。逃げて隙を見て攻撃…しかないな」


 シャーカー「フン。俺の弾丸をよけれるか?」


 ‐シャーカーのスコープ…ラッシュに当った


 ラッシュ「クッ…」


 シャーカー「チィィッ。かすっただけか」


 ゴイル「大丈夫か?」


 ラッシュ「うん…」


 アイリス「ラッシュさん!これを使って!」


 ラッシュ「アイリスさん、危ないよ!」


 シャーカー「さっきの小娘!」

 

 アイリス「受け取って!」


 ‐アイリスが投げたのは鉄の盾だった。


 ラッシュ「これは、鉄の盾」


 ゴイル「これを使えば強行突破できるな」


 シャーカー「よし、俺の自慢のライフルで仕留めてやるか…」


 ‐シャーカーは鉄の盾に気づいてないようだ


 ゴイル「なら、ラッシュいくぞ!」


 ラッシュ「おう!!」


 シャーカー「さぁ、お遊びはここまでだ。ここで死ぬ…な、なんだありゃ!?」


 ‐ラッシュ&ゴイルのガードアタック!


 シャーカー「く、くらえ!」


 ‐シャーカー自慢のライフルの弾丸は鉄の壁に貫通せず、いつの間にかラッシュらは目の前にいた


 シャーカー「ば、ばかなぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」











 ラッシュ「やった…かな」


 ゴイル「たぶんな」


 アイリス「…ここもクリア…ですか?」


 ???「シャーッシャッシャ」


 ラッシュ「!まだ、生きて居たか」


 シャーカー「違うぜ。参った。俺の負けだ。鉄の壁じゃ俺には勝ち目がない…お手上げだ」


 ゴイル「潔いな」


 シャーカー「〝あの方”の教えだ。自分の負けは素直に認めろ…とな」


 アイリス「じゃ、カギは下さるんですね」


 シャーカー「あぁ、カギは渡す。だが、俺は生かしておいてくれんか?この弱点を直していつかまたお前らを倒したい」


 ゴイル「…何を言っている?邪魔をするならば死んでもらうだけさ」


 シャーカー「そう言うな!俺を殺したところで何の得にもらなねぇ」


 ???「そうよ。シャーカーを倒してもね」


 ラッシュ「誰だ」


 ???「おーっほっほほほほほほ…かわいい坊や。また会いましょうね」


 シャーカー「来てくれたか…イエロー。恩に着る。じゃぁなラッシュ」


 ラッシュ「ま、待て!」


 ゴイル「無駄だ!ラッシュ」


 ラッシュ「でも…」


 ゴイル「今は無理だよ」


 アイリス「ありました!鍵です!」


 ショウ「二つ…手に入れましたか」


 ゴイル「ショ…ショウ様!」


 ショウ「シャーカーは自信満々だったようですか頭がイマイチでしたね。あいつ…ただ能力を与えるだけじゃだめだろうに」


 ラッシュ「知り合いなんですか?もしかしてDr.ベルモート?」


 ショウ「シャーカー自信を強くしたのは彼ではないですが…ただの下級魔物が彼の実験体だったんでしょう。きっとイエローと名乗る魔物もそうだったのではないでしょうか」


 ラッシュ「じゃ、下級魔物を知能を与え強力にしたのはベルモート。そして上級魔物に仕立て上げたのが〝あの方”なんですか?」


 ショウ「いえ、今のところシャーカー自信が自負してるだけです。イエローやその他の仲間はどうなのかはわかりませんね」


 ラッシュ「…」


 ショウ「あとはクローバーの間のみ。せいぜい頑張るんですね」


 ゴイル「ま、待て!」


 アイリス「お、おじいちゃんは?無事なの?」


 ゴイル「えぇ、今は植物化してますけど…」


 アイリス「な…」


 ショウ「それでは、がんばって」


 


 


 


 


 


 ‐海底洞窟 クローバーの間 最下層


 ???「地下渓谷…コーヴァスの地下にこんな渓谷があったのか」


 ミレンス「…それでは、あとは任せますよ。ボマーのあなたにね」


 ???「承知した。ミレンス」


 ミレンス「さぁ、早く来るのですラッシュ」

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