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婚約者にすっぽかされていた妹のために、過保護な姉が怒鳴り込みました  作者: 紡里
第一章 姉妹と婚約破棄

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おまけ:婿(予定)の悩み

好評だったので、おまけを書きました。

 私の妻になる人は、愛に満ちあふれている。

 その愛を一身に受けて育った妹は、なかなか強かな性格をしている。そして、野生児だ。


 真面目で面倒見のいい長女。

 面倒を見てもらいつつ、甘え上手な次女。

 それを微笑ましく見ている両親。


 端から見ていれば微笑ましいが、長女の負担が大きすぎる。

 もちろん、私もいずれ当主になる彼女を支えていこうと思っている。

 ――思っているが、もっと若い女性らしく人生を謳歌する時間が必要なのではないか?


 例えば、私とのデートとか。

 仕事熱心な彼女に誘われて喜んで行くと、大体、家業と繋がりがある視察だったりする。


 政略で結ばれた婚約だが、一生懸命な彼女を好ましく思っている。

 もっと純粋に、楽しむためだけの……私と共にいることが目的という時間があってもいいと思うのだ。



 少なくとも、妹の面倒は両親が見るべきだろう。



 さりげなく妹に「君はもっと自分でいろいろとできるタイプですよね?」と訊いてみた。

 そうしたら、なんと答えたと思う?


「できますけど、それだとお姉様が寂しがるでしょう?」と、ニヤリ。


 思わず、イラッとしてしまった。

 なんだ、この、ふてぶてしさは――。


 学園にもいた。

 丸投げの依存ではなく、相手の負担にならない範囲を見極めて甘える、要領のいい奴。

 そして、一見無邪気に感謝するから、やってあげた方も「利用された」とか「損した」と思わないのだ。



 私は婿に入る予定なので、あの妹を早く嫁に出したい。


 そうだ。求婚者を集めて試合をしたらどうだろうか。

 その中で気に入る脳筋を見初めたらいいのだ。釣書のすました肖像画にピンと来なくても、動くところを見たら変わるかもしれない。



 騎士団の友人に相談して、小さな大会を開くことにした。

 初めは釣書を送ってきた人にだけ案内状を出したが、それを知って参加者が増えた。

 条件は「独身であること」とした。


 そうしたら……妹さんの師匠が「妻を亡くして、独身だから」と無理矢理、参加をねじ込んできた。

 次に、妹本人が「ずるい。それなら、わたくしも独身です」と名乗りを上げた。


 開催する意味がなくなるだろうが!

 大人しく、男たちの血湧き肉躍る祭典を見学してくれ。


 参加資格は独身男性だと説明したら、「わたくしより弱い殿方には嫁ぎません」と結婚の条件を増やしやがった。



 誰か、この厄介な小姑を引き取ってくれないか。

 いや、立候補者はいるんだったか……。


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― 新着の感想 ―
婚約破棄しなくても良かったパターンの婚約破棄物を初めて読んだよwww 結局、婚約破棄にはなったけどさ
ぜひ続きが読みたいです!舞闘会からの婚約者決定編楽しそう!師匠が急に溺愛しだす。とかも有りたし、辺境の子息や騎士団長の子息や、舞闘会には参加しなかった腹黒文官タイプ(護身程度の強さあり)がトンビに油揚…
愛すべき、婿(予定)様! そして、妹の師匠の本気度が気になる。
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