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13 《お父様、ハリーさん 仲良し大作戦》①

「ハリーさん、昔の父を教えてくださりありがとうございました。父は昔のことを全く喋らないので、いつも気になっていたんです。」


父の昔の話を私にもわかるようになるたけ丁寧に話しくれたハリーさんにお礼を言う。

ハリーさんはにこりと微笑んで


「喜んでいただけたならよかったです。」


と返してくれる。

こんなに良い人には、ぜひ過去のわだかまりを消して、楽しく過ごしてほしい。今日あったばかりの人だけど、そう思えるほど優しさと気遣いができる魅力的な人なのだから。


他にも楽しい話をしながら父がいる「アシュリーの部屋」に向かった。


部屋に入ると、父は私の想像以上の書類に囲まれていた。だが、父の顔は疲れた表情が出ておらず、公爵に就くうえで身につけたスキルなのか、単に疲れていないだけなのか、わからなかった。

それに、私たちが入ってきてもこちらの様子に気づいていないようである。どうしたのかしら、と思って声をかけようとすると、ハリーさんに小声で止められた。


「公爵様はこの大量の資料をユリア様が帰ってくる前に終わらせようと必死なのですよ。一度集中されると、目的が達成されるまで何をしても気付きません。それに表情も変わりません。 、、、、、もう少しで終わるようなので、待っていてくださいませんか?」


くださいませんか?と言われたが、もちろんそのつもりである。


「もちろんです。」


と答えると、ではこれをと、紅茶を出されたのでありがたくいただく。


そのお茶は、普通に普通に出されたお茶だったけれど、驚くほどおいしかった。それになんだか、心が安らぐ感じがする。不思議に思ったのでハリーさんにこのお茶はどこのお茶ですか?と聞くと


「国のずっと南の方にあるお茶です。砂糖やミルクを入れなくても、ほのかに甘いのでご令嬢たちに人気が出そうだなと思って仕入れてみたのです。いかがですか?」


「とっても美味しいです。こんなお茶初めて飲みました。」


(ハリーさんはすごく有能ね。今までお茶の名産地は国の中央部に限られていたのに、わざわざ南の方から見つけて来るなんて。新しいもの好きな令嬢たちなら、間違いなく食いつくでしょうね。)


なんて感心した。


しばらく、お茶を堪能していたら、あることを思いつく。これは、《お父様、ハリーさん 仲良し大作戦》につかえるわ。

思わずニヤリと口角があがる。そして、私は上がりすぎた口角を自然な状態に直し、ハリーさんにこう問うた。


「ハリーさん、お好きな食べ物や飲み物はございますか?」

投稿日から約4日ほど投稿を休みます。そして4日後再開します。

土日にゆっくりとハリーさんの好きなものを考える予定です。

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