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10 はじめまして、ハリーさん

「ユリア、どうしたんだい?」


不自然に感じるほどの長い時間、ボーーっとしていたらしく、父に大丈夫かと聞かれてしまった。

でも、こんなに大きな商会だとは聞いてないからね、しょうがない、と心に言い聞かせる。


「家と同じくらい、もしかしたらそれよりも大きい建物が急に現れて驚いてしまって。」


素直に感想を父に伝える。すると、


「ハッハッハ。当たり前だろう。この商会は王国一だからね。」


(え、いや。まじで何のメリットがあって王太子私と婚約破棄したの?馬鹿じゃん。)


想像以上の規模にまたもやボーーっとしそうだったので、そうなる前に父が商会長を商会長してくれた。


「ユリア。こちらこの商会をまとめてくれているハリーだよ。街でであった僕の親友!」


「ユリアお嬢様。お初にお目にかかります、ハリーです。ここで公爵様に雇っていただいております。」


「はじめまして、ハリーさん。ユリア・アシュリーですわ。よろしくお願いいたします。」


きちんとした挨拶はできたと思う。が、それよりも商会長の名前が、私の大好きだったファンタジー小説の主人公と一緒なのである。気になってついつい見てしまうことのないように今一度気を引き締めた。



商会の中に入るとたくさんの人が働いていて、活気に溢れていた。働いている人たちは父を見つけると「おはようございます、公爵様!!」と言う。どうやら父は人望に恵まれているらしい。


私達は「アシュリーの部屋」というところに案内され、父はしばらく父にしかできない書類業務をやるようである。

その間、ハリーさんが商会内を案内してくれる事になった。


説明を受けながら、廊下を歩いているときに先程から思っていたことを聞いてみることにした。


「ハリーさんは父とどのように知り合ったのですか?」


父は昔から母の昔話をしても自分の昔話をしない。だから、二人の関係性だと父が示した親友の意味も含めて知りたかった。

ハリーさんは一応平民なので、名字がありませんが、(私自身が、いい名字をつけられそうにないため)フルネームと髪・目の色を!!


ハリーさん  髪と目の色は共に濃藍色です。

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