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露天風呂ハプニング

レイナを助けた後、自由時間が終わり、俺たちは泊っているホテルに帰った。

「何かと、大変な1日だったなー」

「そうですね」レイナが約束を守ってくれてて一安心。

「けっこー眠い。」

 MODEは高性能な代わりに反動もデカい。それも久しぶりに使ったから体が慣れていないのか、かなり眠い。徹夜3日目状態みたいな感じだ。

「ええー、では皆さん揃ったことですし、夕食を取ってお風呂にしましょう。お風呂から出た後は寝てもらって構いません。」

 と先生が言った。

 ここの夕食はバイキングだから自由に夕食の量が決められて良い。少なめにして今日は早く寝よう。

 俺は即座に夕食を食べ終わり、半分寝ている状態で風呂へ入った。

 ――――――――――――――――――――――――――――――――――

「ハッ……」俺は目を覚ました。

 まずい、寝てたか?いや腕時計を見るとまだ15分しか経ってない。大丈夫だ。

 そうして立ち上がろうとすると、人影が見えた……と思った瞬間、俺は瞬時に隠れた。

「ここ……女湯じゃねぇかぁぁぁぁぁ」俺は死を悟った。

 しかも女子は一人じゃなかった。気配を隠しながら見ると10人近くいる。ここは露天風呂だから顔は見えないが、そのおかげで俺は見つからなかった。だが見つかるのも時間の問題だ。どうする。MODEを使うか?

いやそれだと女子更衣室あたりで反動が極限に増して気絶してしまう。そうすれば出ようと思った女子達に叫ばれて先生に通報されて、人生終了のお知らせが流れるだろう。それだけは絶対避けなければならない。どうすれば……と思っている矢先、

「きゃああ……むぐ……」

 女子に見つかった。だが、俺はすぐその女子の口を押えた。

「……むぐ……もしかして……バイドさん?……」

 俺は手を離した。

「レイナか?」

「えぇ……なんでバイドさんがここに?……」

 レイナは恥ずかしそうにしながら、疑い深い目でこちらを見てきた。

 俺はかなりテンパりながら経緯を説明した。

「うぅ……本当なんですね、信じますよ……」

「すまん、助けてくれ」俺はこれしか言えなかった。

「仕方ないですね……今回だけですよ……」レイナは言った。

「あぁ、ありがとう」

「じゃあ、私の横に隠れて更衣室まで行きましょう。見ないでくださいね‼」

「わかってます…………」

 そうして俺はなんとか更衣室まで着いた。レイナが更衣室に誰もいないことを確認してくれて助かった。

「早く着替える!!!!急いで、他の女子が来ちゃうよ!」レイナの敬語が無くなってる……と思いながら急いで服を着替えていたが、

 ズテンッ と音がしたので振り向くとレイナのバスタオルがほどけて全身が露わになっていた。

「ひゃう……うぅ……」

 レイナの顔は真っ赤に染まっていた。俺も別の意味で気絶しそうだった。

「もぉ見ないで!!!!早く行って!」

 俺は女湯を飛び出した。あぁ終わった……と思いながら、

「裸……見られた……責任取ってもらわないと……」レイナは小声で言った。

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