76 野球部の内情を聞く
月曜日部活に行った。
うちはそんなに部活が盛んじゃないので陸上部の他の男子部員はまだ見てない。
女子部員は佐季と佐季の取り巻きがいるけど。
自分の練習もしろよ、ファンクラブ。
後はグラウンドは野球部と下のテニスコートのテニス部くらいか?
野球部の練習をよく見ていると山井や黒田や江原、森島辺りはなぜかテニスコートの方に行っていた。
あれが他の部活へのナンパ?
あいつらアホなの?
野球部の内情を聞かないとと思っていたら物理の丸山先生が通学してきた。
金曜日のお礼を言わないと。
佐季を誘って丸山先生のところに行った。
いやいや ファンクラブ これはナンパとは違うだろ。
それに僕達はファンクラブ公認ではなかったか?
部活へ戻りメディシンボールでやり投げのフォーム固めをした。
3キロくらいから始めたら良いと近藤さんに言われてたから。
3キロを投げるのは両手で支えてるとは言えかなりの負荷だ。
部活を終え野球部の山崎慎太郎に内情を聞いた。
一年生に山井達と近くにいたくないと相談されてるとのこと。
顧問の佐藤先生と監督の森内先生に頼んで一年生は基礎体力と基本の反復の時間を取りたい。山崎が指導をすると言えば?と言った。
僕からもお願いしておこう。
そう言えば今夜は最近の特に金曜土曜の事情聴取をするから夕食後時間を取ってと美礼に言われた。
佐季と電話出来ねーじゃん。
一緒に帰る時に説明しよう。
そうだ、愛生さんが山井のアニキと話すの何時だろ?そう言えば金曜のお礼も言ってなかったな。
と色々考えながら佐季と下校した。
「今夜は美礼に事情聴取されるから電話出来ないかも? 事情聴取終わったら連絡するよ。」
「事情聴取? なにそれ? 任意なら拒否れば?」
佐季は笑いながら言った。
「多分金曜日の外泊や花火の時に遅く帰ってきたこと聞かれると思う。」
「まぁそうだよね。 美礼ちゃんブラコンの気有るからな。」
「僕は利用されてるだけっぽいけどな。 で 聞かれたら佐季と付き合ってること言うつもり。 金曜はさすがにお姉さんと佐季の3人でいたことにするけど。」
「良いよ。 家族公認の恋人だー。 さすがに金曜日のふたりきりは怪しすぎるか。」
「受験生だから不安にさせたくなくて。 不安になるのかビミョーだけどね。」
「どうなのかな? 私はお兄ちゃんいないから分からないけど美礼ちゃんは危ないかもね。」
「美礼に限らず何でも不安になる年頃じゃね?」
「うーん。 どうだろ? で美礼ちゃんの志望校はどこ?」
「うちらしいよ。」
「やっぱり今ブラコンかぁ。」
「だから違うって。 僕のおっぱい星人くらい違う。」
「隼平の愛ねーを見る目でおっぱい星人疑惑は晴れたけど、美礼ちゃんのブラコン疑惑はなー。」
と言うと佐季は僕の腕に抱きついた。
「星人じゃなくてもこれは嬉しいでしょ?」
「えっ? ひょっとして今まで当ててたのもワザと?」
「さーてどうでしょう?」
「今度佐季の事情聴取しないと。」
「事情聴取でも所持品検査でもして下さい。 密室でも良いよ。」
愛生さんも佐季もどこまで本気だか分からないから困る。
「そうそう。 お姉さんはいつ山井のアニキとかと飲むとか言ってた?」
「今週末とか言ってた気がする。 土曜に隼平とプールに行くと言ったら、また部屋使う?と聞かれた。」
「ありがたいけど申し訳ないな。」
「それは飲み会での偵察? 部屋を貸してくれること?」
「偵察だよ。 偵察。」
「なーんだ、部屋借りるのかと思った。」
「だから僕は佐季のインターハイを一番に考えてるから。」
「分かってる。 でももし私がインターハイ断念するようなケガしたらどうする?」
「そんな縁起でもない話。」
「もしもだよ。 も・し・も・」
「それはアレだけど。 でも佐季のケガとか考えてたくない。」
「えへへっ 隼平らしいぞ。 事情聴取頑張ってね。」
佐季のうちの曲がり角ので手間でも(手前でも?)佐季は僕のほほにキスをした。
さて帰って事情聴取に備えないと。
でも美礼は夕方まで塾か。
僕は市営体育館に筋トレに行くかな。
美礼の事情聴取に手心を加えてもらえるように帰りの時間合わせてデザート買おうか。
僕はうちに帰ると美礼の部屋をノックした。
「事情聴取はまだだよ、アニキ。 今塾のために着替えるから後で。 何なら除いて(覗いて)みる?」
何で僕の周りはこんな女性ばかりなんだ?
「僕は市営体育館に筋トレに行くから帰りの時間合わせようかと。 ケーキとか買ってあげようか?」
「そんな物で釣っても事情聴取に手心を加えることはないからね!」
って明らかに声のトーン高くね?
さすがに一番年下はわかりやすくて良いや。
買収工作成功。
「あっ そうだ。 アニキは何時に出る? 私は2時だから一緒にいかない?」
これは逃げる訳にはいかないお誘いか?
評価ブクマありがとうございます。
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