06 部室に咲く花 柄?
何度かやりを投げるがやっぱり僕には軽いのかよくしなる。
やり買わないとかな?
最近測ってないから100メートルも走ってみるか。
高校に入った頃は11,0秒を切れなかったけど。
ストップウォッチがないので佐季と走る。
佐季はベストは12,0秒。
スタートは佐季に遅れを取る。
さすがインターハイ選手。
しかし中間走からの伸びで佐季を置いていった。
タイム差は分からないが佐季が言うにはうちの弱小陸上部ならリレーメンバー候補らしい。
県大会敗退レベルだが。
佐季の練習に付き合った。
走るのは得意だけど砲丸投げと走り高跳びが苦手らしかった。
そりゃあの腕で砲丸をぶん投げられたら驚く。
走り高跳びは単純に得意な選手とは身長が違うらしかった。
佐季って160少しかな?
インターハイだと大人と子供になるほど周りは大きいらしかった。
「今日は終わり!
隼平と練習出来て楽しかった。
一緒にインターハイ目指そう!
あっ男子の部室の鍵無いから女子の部室で着替えて。
私は先生に報告してくる。」
佐季は校舎に向かい走り出した。
そう言えばユニフォームの上を脱いだだけだったんだ。
荷物を持ってる部室に入った。
机の上に無造作に脱がれている佐季の制服が目に飛び込む。
あのスカートとカッターシャツの間に有る淡いピンクの物体はなんだ???
引き寄せられそうになるのを必死に耐える。