59 新婚さんの練習
「遅くなっちゃったね。」
大学を出ると腕を組んでき佐季は嬉しそうに言った。
「家に帰ったら11時近くになる?」
僕は返事をした。
「遅くなりそうならお姉ちゃんが泊まりにおいでって。」
「って僕が行くのはマズイだろ?」
「久し振りに隼平にも会いたいみたいだったよ。」
「そりゃ会うだけなら。」
「良し決まり。 取り敢えずお姉ちゃんのうちに。」
「晩ごはんどうする? 愛生お姉ちゃんご飯作りそうな人?」
「恥ずかしながら私もお姉ちゃんも料理は・・・
お母さんがいつもいるので。」
「てか調理器具はあるよね?」
「多分。 お母さんが持たせてたから。
アレならお姉ちゃんアパートの直ぐ側に大きなスーパーあったから売ってるかと。」
「じゃあ取り敢えず買い出しするか。
節約も兼ねて。」
「えっ隼平料理出来るの?」
「料理ってほどでもないけど。」
「隼平の手料理 手料理。」
「あんまり期待しないでくれる?佐季。」
足取りの軽い佐季の案内でスーパーにいった。
「麻婆豆腐の素と豆腐とかいわれと。
佐季って辛いの平気だっけ?」
「うん。 てか好きだよ。 麻婆豆腐?」
「豆板醤とか買おうかと思っけど愛生お姉ちゃん使わないかと思って。」
「確かに使わなそう。」
「おっオクラと大和芋ともやしとにらが安い。
後は明日の朝用にインスタント味噌汁とワカメと納豆とシャケに卵。」
「結構買うね。 意外にかかりそう。」
「3人で晩ごはんと朝ごはんで千円くらいかな?」
「一食200円しないの? 自炊安い。」
「肉や野菜を使い回すともっと安くなるかと。」
「お料理は隼平に任せて良いの?」
「僕が佐季の胃袋ゲット!」
「てへへ。 私は稼いで来ないとだね。
新婚さんみたい。」
「それまでにもっと料理頑張るかな。」
「頼りにしてますよ、マイダーリン。」
佐季は会心の笑みで僕を見つめた。
僕は思わず佐季の頭をなでた。
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