51 ガマン出来ないから誘っちゃった
「本当に水着のは事故だからね。 事故。」
佐季は笑いながら腕を組んできた。
残像がよみがえるんだけど。
「そんなん僕得だから気にしてないよ。
ってかなんであんな紳士的な行動したんだろ?
もったいない。」
僕も笑いながら言った。
「もったいないとか。
そりゃ時期がきたらもっと色々・・・」
いつになく歯切れの悪い佐季。
まだ気にしてるのかな?
「取り敢えずどっか寄ろうか?」
「ひょえっ? ? ?」
僕が言うとなぜか動揺してる佐季。
「そんなのまだ早くない?
それにアレは事故だっし。」
「早くないと言われても僕はガマン出来そうにない。」
「何よ。 急に積極的なんだから。」
「だって。 親には行ってないけど、流れでこうなるかもとは思ってたし。」
「いくら隼平のご両親だからって言わないでよ。
てか、どんな流れなのよ。」
「遅くなったらご飯食べて帰ろうかな?と。
親にはご飯食べて来るとも食べないとも言ってないし。」
「は〜っ。」
佐季は立ち止まった。
「急に立ち止まると危ないじゃん。」
「隼平はご飯のこと言ってたの?」
「えっ?他に何があるの?」
「隼平は周りが見えない人ですか?」
「えっ?なになに?」
「駅から離れたこの辺り、ご飯屋さんよりネオン看板の方が多いよね?」
佐季に言われても周りを見回す。
「えっ えっ え〜っ。」
「私のセクシーショット思い出して誘われたのかと思って焦ったんだから。」
「いや ごめん。 本当にごめん。
なんだか会話がズレだしたなぁと思ったんだ。 本当にごめん。」
僕が平謝りすると佐季は笑って
「ガマン出来ないなら入っちゃう?」
と言った。
やっぱり佐季は天使と小悪魔の二重人格だ。
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