39 陸上部初日。
陸上部の顧問の森先生に話したらやりは学校で買ってくれるとのことだった。
フォームは佐季が動作解析に行く時について行って見てもらえるように物理の丸山先生に頼んだし。
やりがくるまでは基礎トレーニングか。
筋トレは先週も体育館のトレーニングルームでやってたから続ければ良いか。
てか陸上部の男子はどうしてるんだ?
部員いたよね?
部員きた時に挨拶しないとだから今日はダッシュにするか。
色々考えているとアップが終わった佐季が走り高跳びの練習をすると準備をしていた。
丸山さんを含むファンクラブメンバーが準備を伝っていたけど、自身達の練習は良いのかな?
へー。
練習ではバーを使わずゴムひもを飛ぶんだ。
確かに痛くなさそう。
佐季が飛ぶみたい。
思わず目で追った。
佐季が踏み切った。
あれ?ジャンプの放物線の頂点のかなり前でゴムひもに突っ込んでなかった?
僕は素人だから分からないけど踏み切り位置が近すぎるんじゃないかな?
ゴムひもに当たった後の方が佐季の身体の位置が高かった気がした。
「こらこら。 部活中は彼女に見とれない。」
佐季は次の助走に向かう途中で立ち止まっていた僕に話しかけた。
「いや、なんか佐季のジャンプの最高到達点はバーの位置より奥じゃないかと思って。」
僕は答えた。
「? ? ?」
佐季はクビをかしげていた。
「ちょっと良いのかな?」
僕はグラウンドにジャンプの放物線とゴムひもの位置を書いて説明した。
簡単に言うと踏み切り位置が近すぎて身体が上がり切る前にゴムひもに当たっているので踏み切り位置をもう少し遠くした方が良いんじゃないかと。
「私は7種の人の中に入ると小さいから気が焦ってたのかも?
次から試してみるね。」
と佐季は言った。
佐季は踏み切り位置にマークを置くと助走開始地点に立った。
大きく息をはくと助走に入った。
マークを踏んで高くジャンプ。
あきらかに余裕を持ってゴムひもを越えていくきれいな跳躍だった。
「佐季子先輩、ちょー余裕のジャンプでしたよ。」
「後15センチは上げても飛べそう。」
僕もそうだが、自分の練習しろよ、ファンクラブメンバー。
評価ブクマありがとうございます。




