33 色んな余韻の帰り道
最後の花火が終わったことを告げるアナウンス頑張って流れた。
少しずつ動き出す人波。
はぐれないように強く思う佐季の手をにぎりしめた。
佐季も笑顔で僕の手をにぎり返していた。
遊園地を出るとバスに乗る人、駅へと向う人、駐車場に入る人と人波が分かれた。
「花火スゴかったね。」
やっと会話が出来る程度の人混みになって、佐季が話しかけてきた。
「あの連続花火。
正直小さな遊園地の花火大会となめててごめんなさいって感じ。」
手をつないだまま駅へと向かった。
駅に着いて明るい下だとふたりとも手をつないでいるのは照れくさすぎたのかなんのなく手をつながずに並んで歩く。
帰りの電車の中でも花火やジェットコースターや観覧車の話をした。
って観覧車の話の時のふたりを周りからみたら恋人初心者全開だったんだろうな。
そうそう明日の部活の予定とかも話した。
電車を下りて家までの帰り道。
またふたりは手をつないで歩いた。
佐季の家に着いた。
「ありがと。楽しかったよ、隼平。
遊園地と花火に誘ってくれて。」
「こっちこそ。急な誘いでゴメンね。」
「ううん。来年も見に行こうね。」
「うん。佐季と一緒に見たい。」
じゃ。
と言うと佐季は僕に不意打ちのほほヘのキスをして家に入って行った。
僕はそのほほを押さえて固まっていた。
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