24 野球部を辞めた理由と新たな目標
「私が誘ったから野球部をホント辞めちゃったんなら・・・」
涙をこらえながらしぼり出すように話す佐季。
「悔いが有ると言ったら。」
僕は佐季の手を取った。
「ちゃんと同級生の野球部員とコミュニケーション取らなかったことかな。」
僕は続けた。
「佐季の思いも一所に野球を頑張ってたから僕の佐季ヘの思いは伝わると思った。
それと同じで僕が走ってウエートして投げ込んでたら野球部の同級生も頑張ってくれると思ってた。
でも僕の佐季ヘの気持ちは昨日言葉にしないと伝わらなかったようにみんなにも伝わらなかったんだ。
正直鈴木と練習してると息がつまる。
俺たちは楽しみながら野球がしたいと言われたことも有った。
そんな人間関係にしちゃったことは悔いが残る。」
僕は自分の思いを全て話した。
隣で佐季はポロポロと涙を流してた。
「そりゃ言わなきゃ分からないけど。
言わなくても一緒に練習してると息がつまるとかあり得ない。
楽しくするのとダラダラするのは違うと思う。」
佐季は泣きながら僕の胸に顔をうずめた。
「ありがとう、佐季。
僕のために泣いてくれて。
野球に未練はあるけどうちの高校の野球部には未練はないから。」
僕は佐季の肩を抱いて頭をなでた。
止まらない涙のまま佐季は無理矢理に作った笑顔で何度もうなずいた。
「よ〜し。 来年は一緒にインターハイ行こう。
あれ?来年のインターハイってどこだっけ?」
僕が言うとやっと佐季の涙がとまった。
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