14 明日は遊園地の花火大会
早く立ち上がれ、僕のPC。
「そう言えば夏休みの陸上部の練習予定ってどうなってるの?」
なんとか会話を繋ごうとした。
「そのために陸上部のグループラインも入れたんだから後で見て。」
佐季が言った。
やっとPC立ち上がったよ。
明日のイベントっと。
あっあの遊園地で花火大会有るんだ。
「明日さ。
あの遊園地で花火大会有るんだって。
一緒に行こうよ。」
「遊園地で遊んで花火?
行く行く。
えへっ。隼平とデートかぁ。
楽しみ過ぎる。」
佐季のテンションが上がってるのが電話の向こうからはっきり伝わる。
もちろん僕もめちゃめちゃ楽しみ。
「じゃあ明日迎えに行くの10時で良い?」
女の子って準備に時間かかるから早過ぎる?でも少しでも一緒にいたいから早く会いたいし。
「うん、了解。10時ね。
何着て行こう?
ってデートとかしたことないからそんなにかわいい服持ってないんたけど。
こんなことならおねーちゃんの買い物に付き合ってれば良かった。」
佐季の声が少し沈んだ。
「佐季なら何を着てても似合うと思うんだけどな。
てか僕こそどうしよう。
Tシャツにデニムしか持ってないし。
クビのよれてないTシャツ有ったかな?
今度ショッピングにも行かなくちゃね。」
あれ?次のデートの約束もしてる?
「何着ても似合うとか、隼平ってナチュラルイタリア人?
ショッピングも行きたいし、隼平はやり投げの道具もかわなくちゃだよね?
そうそう。来週は物理の丸山先生の紹介で津山大学の動作解析の先生に会うんだった。隼平も付いてくる?」
「物理の丸山先生の紹介?
あの筋肉マンどんなコネが有るんだ。」
「なんでも大学時代に空手部の主将だったんだろうけど丸山先生がその先生が絡まれてたのを助けたとか?
それで頭が上がらないんだって。」
「いやいや。
大学で空手部の主将が物理の先生ってどうなん?
まぁうちはそんな進学校じゃないから良いか。
てか僕なんかが佐季について行ってよいのかな?」
「来週の部活の時に丸山先生に聞いて見るよ。
それより明日楽しみ過ぎる。
隼平って絶叫系だいじょうぶだよね?」
「絶叫系好きだよ。
それより佐季はお化け屋敷ダメじゃなかった?」
「お化け屋敷ダメっていつの話してるの?
あれは小学校のPTCの時じゃん。
それにあの時もだけど隼平が一緒ならだいじょうぶ。」
電話楽しくてやめられねー。
でも明日のこともあるしもう電話切らなくちゃか。
「そろそろ電話切るね、佐季。
また明日。
好きだよ。
おやすみ。」
「そこがナチュラルイタリア人なんだって。
また明日ね。
私も好き。
って言っちゃったじゃん。
おやすみ。」
えっもう12時。
お風呂入って寝なくっちゃ。
ってこのテンションで眠れるのか?




