13 ふたりの気持ちは
「あの時何も言わずキャッチボール続けてくれたのがきっかけかな?隼平を意識しだしたの。
中学で野球部に入ってからも毎日ランニングしてたよね?
私は自分が甲子園に行けないと分かって高校野球の情報遮断してたけど。
さすがに甲子園って大変なところだと気づいて。
でも隼平は毎日走ってて、野球部でも残って練習してて。
私との約束のために頑張ってるのかと思ってずっと気になってたんだ。」
言葉を選びながら佐季は話してくれた。
「正直。
甲子園は難しいかと僕も気づいた。
でも佐季が諦めるしかなかった甲子園を僕は目指すことは出来る。
だから練習だけはちゃんとしようと思ったんだ。
ってとうとうピッチャーだけじゃなく野球部をクビになって終ったんだけどね。
なんからしくないこと言ってる。」
こんな気持ちは誰にも言ったことなかった。
てか佐季に言うとは思ってもなかった。
「やっぱり。
隼平ってなんにも言ってくれないけど、そんな気はしてた。
ありがとね。」
佐季が言った。
「そうそう。
明日は部活休みだよね?
佐季は予定有る?」
あっこの話し方はデートに誘う流れじゃん。
やり投げのやりとかシューズとかの話を聞きたかったのに。
やっちまった。
「明日は予定ないよ。
とうしたの?隼平。」
佐季の声が何かを期待してるかのようにワントーン上がった。
やっぱりやっちまったみたい。
そりゃデートしたいけど昨日まで野球漬けの毎日だったし。
どこで何をすれば良いんだよ。
あっPC立ち上げて明日のイベントチェックか?
ブクマ・評価ありがとうございます。
励みになります。




