127 山崎サイド 俺が投手って
隼平が抜けて山井がいなくなりうちの野球部には投手経験者がいなくなった。
正確にはひとりいるのだが彼は投手と言うより打撃投手経験者だ。
素直なフォームから素直な球を打ち頃の速さでコントロール良く投げることが出来る。
試しにシート打撃で投げさせたけど
うん ベンチメンバークラスにもめった打ちされてた。
隼平を゙呼び戻せないかと思っていたけどやり投げの全国的3位の強者を弱小野球へ引き抜くとかダメだろ。
と思っていると隼平に
「お前が投げれば?」
と言われた。
隼平がファースト守ってる時に俺の送球を゙受けていて「僕が打者ならこの球は打ちづらいなぁ」と感じていたらしい。
アイツの評価を信じてやってみるか。
シート打撃に登板する日がきた。
と言っても隼平が抜けてひったくり騒動で山井達4人が抜けて俺が投手となると打撃陣は並以下だなぁ。
ここを抑えても投手合格ってレベルじゃないだろう?と悩んだすえに俺は隼平に打席に立ってもらうように頼んだ。
俺は取り敢えず予定される新チームの打順で野球部のメンバーと対峙した。
俺の送球はサイドハンドとアンダーハンドの中間のようなところから手が出る。
ブルペンでキャッチャーを゙座らせて投げるがどうもキャッチャーも゙取りづらいのかポロポロと球を弾いた。
曲がったり落ちたり伸びてきたりとキレイな回転のフォーシームはほとんどないと言われて落ち込んだけど隼平に言わせるとそれが俺の個性だそうだ。
マウンドに立ち野球部のメンバーを゙相手にした。
確かに貧弱打線だがあまりにもヒドいボテボテのゴロに差し込まれた内野フライの山。
みんな口を揃えて「球が重くて手がしびれる」と言っているがあれだけ芯を外して打ってたら手もしびれるだろう。
取り敢えず打順3周りシート打撃を゙行うがまともな当たりは一本もなかった。
キャッチャーの後ろで球筋を見ていた隼平が打席に入った。
フリーバッティングみたく暫く打ち続けてもらうようにした。
俺は全力で投げるだけ。
思い切って腕を振って投げた。
隼平と対戦しても圧倒的にどん詰まりの内野ゴロの山だった。
投手目線からだと捉えられた!と思うシーンは数多く有ったが何故か打球は飛んでこない。
それどころか打ち終わった隼平が首をかしげていた。
鈴木と対戦も゙終わり隼平を゙呼んで少し話した。
「やっぱり僕の思ってた通り山崎の球はまともな真っ直ぐなんか一球も゙なかった。 とにかく打ちづらい。」
「そんな 俺は特に回転かけようとしてないぞ。」
「まだ山崎のフォームが安定してないからリリースで指の掛かりが違うんだろ。 真っスラにツーシームがくると思ってたら何だ?あの伸びる球。 ジャイロとか漫画にしかない球だろ。 本当にジャイロかは分からないけど。」
「でもそれって。 投球練習続けてキレイなフォームからキレイな球投げ出したらダメになるんじゃね?」
「それは実際に練習積み重ねないと分からないだろ。」
「まあ そうなんだが。」
取り敢えず投球練習もメニューに入れるか。
来年の一年生に期待だな。
しかし俺の内野の送球見てたたけで俺を投手にしようとするとか隼平って何者だよ
なんとか野球部に連れ戻したいけどさすがに無理だよな
評価ブクマありがとうございます。
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