113 国体1日目
国体陸上1日目
俺のやり投げ度に佐季の100メートルハードルと走り幅跳びがある。
昨日食事したメンツでは山森さんの5000メートルがある.
ホテルの朝食バイキング。
佐季は午前中に100メートルの予選が有るのでそんなには食べなかった。
大森さんも午前中に5000メートルの予選。
パスタを゙少しとバナナを゙食べていた。
炭水化物を゙蓄える長距離ならではの食事らしい。
僕も投手の時は試合途中にバナナとか食べてたなと思い出した。
ふたりで
「午前中の予選ってせっかくのバイキングを゙何だと思ってるのよ」
とプリプリ怒っていた。
僕も午前中日目予選有るけど走るわけでもないので比較的しっかり食べれた。
ご飯に納豆に卵焼きに焼き鯖にキンピラにインゲンの胡麻和えにヒジキの煮物に卯の花にお味噌汁。
一緒に食べてた佐季と昨日のメンツには
「お年寄りのご飯? 昭和のご飯?」
と言われたけど。
今日は競技のない魚田さんと西部さんは朝からパスタにサラダにコーンスープを゙飲んでいた。
会場行きのバスがホテルの前に着いた。
競技がない人も応援として会場に行くらしい。
みんながバスに乗ると友添君が挨拶を始めた。
「順位に拘らず自分のベストを出せるように頑張りましょう。」
言ってることはまともだなっと思っていると両側に女子がいる座席に補助座席出して座ると馴れ馴れしく話しだした。
明らかに両側の女子のテンション下がってるのにまた中学時代の自慢を゙していた。
「私の隣に隼平が居てくれて助かった。」
分かりやすいくらい佐季は友添君を゙避けていた。
「でも順位に拘らず自分のベストってのはその通りなんだよね。 私はひとつひとつの競技じゃ戦えないから7種選んだんだし。 隼平はやり投げ一筋だね。」
「その前に佐季一筋だけどな。」
「なっ それをこのタイミングで言う?」
とふざけてると後ろの席の応援組の魚田さんと西部さんが会話に入って来た。
「何だか冷房壊れた? ここ異常に暑いんだけど。」
「陸上7種のヒロインとやり投げのホープの熱愛発覚ってネットに上げようか?」
とワイワイガヤガヤしてると友添君が
「はい そこ騒がし過ぎるよ。 集中してる人もいるからね。」
と注意していた。
西部さんは
「自分の周りが盛り上がらないからってカッコ悪。」
とボソッとつぶやいた。
そうこうしてる間に競技場に到着。
3年生に続き偉そうに友添君が降りた。
最後はみんなの荷物を持った今日は出番のない1年生軍団。
バスを゙降りると引率の先生の一言があり、それから各自自分の競技の集合場所に別れた。
「頑張ろうね。」
「おう。 頑張ろう。」
と言いながら佐季は僕とグータッチをした。
サブトラックでストレッチや軽いダッシュを゙してると早くもやり投げ予選。
設定記録を越えるか越えない人が多いと記録上位から予選突破だ。
僕の一投目
設定記録を゙クリアして午後の進出確定した。
でも絶対的な競技経験の足りない僕は予選の試投回数は全て投げた。
全体三位の好記録だった。
佐季は100メートルハードルの予選と走り幅跳び乗ると予選が続けざまにある。
と言うか走り幅跳びの予選の最中にちょっと抜けてハードル予選と言うハードルスケジュール。
と思ったら一試技目で走り幅跳びの設定記録を゙クリアして決勝進出なので次はハードルに集中だそうだ。
でも全国大会でハードル単独だと決勝進出は難しいと言ってた通りに自己ベストなら惜しくも予選敗退。
とは言え自己ベストに満足そうな顔をしていた。
魚田さんと友添君の200メートルも予選があったがふたりとも敗退。
友添君はドリンクをくれた1年生に何か言ってた。
段々声が大きくなってた。
予選落ちのイライラを八つ当たりすんなよと思って僕は慌てて何か用事が有るかのようにその1年生を゙呼んだ。
「神妙な顔して時々うなずいてれば良いから。 特に用事はないけどなんとなく呼んだだけ。」
と言うと1年生は
「ありがとうございます。 助かりました。」
と僕に会釈した。
しかし自分の記録がふるわないからって大人げない。
だから成績が伸びないんだろうな。
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