110 美礼と山崎の進展は
国体へのキップを掴んだ翌々日の夜
美礼の家庭教師に山崎がきた。
約束通りフルーツタルトとその他にいくつかのケーキを持ってきた。
「本当にケーキ買ってきたのかよ?」
「隼平にじゃねーから。」
「山崎さんマジ神。」
なんだかスーパー人見知りの美礼が普通に話してる。
「あの後ラインでも念押しされたし。」
「いや ちょっと待て。 いつの間にラインで繋がった?」
「急用で連絡取らないといけない時が有るからと美礼ちゃんが。」
「山崎さんサイテー。」
上げたと思ったら叩き落とすとか日本のマスコミかよ、美礼。
「別にふたりがラインで繋がることを責めてるわけではない。 驚いただけだから。」
「もうシスコンアニキは過保護でいけない。 ねぇ山崎さん。」
「シスコンかは知らんが過保護は同意?」
何同盟組んてるんだ?このふたり。
「飲み物取ってくるよ。 何が良い?」
「私紅茶。」
「俺は出来ればコーヒー。」
「僕もコーヒーだから少し待ってろ。」
僕か部屋を出てもふたりの話し声が聞こえる。
こりゃ結構ラインで打ち解けてるな。
少しふたりきりにしておくのもアニキの優しさか?
と思いコーヒーを入れながら台所で母さんと話した。
「そうそう 国体おめでとう。」
「ありがとう。」
「それもこれも佐季ちゃんが陸上に誘ってくれたおかげだね。」
「そうだね。 しかしまさか僕が国体とか。」
「佐季ちゃんは中学の時から全国大会行ってたけどね。」
「母さん見てたのか?」
「そりゃうちのお嫁さん候補だもん。 気になるよ。」
「ぶー。 何言ってるんだよ。」
「おや? 最近時々お泊りしてるしそうじゃないのかい?」
「泊まってるのは愛生姉さんのところだし何もねーよ。」
「あら 残念。 佐季ちゃんなら願ったり叶ったり何だけどねぇ。」
「勝手に言ってろよ。 美礼達のところに行ってくる。」
「あそこも山崎君なら願ったり叶ったり何だけどね。」
「そんなに早くババアになりたいのかよ。」
「息子が生意気になるから孫が欲しくなるんだよ。」
「はいはい。 じゃあね。」
美礼の部屋に戻ると美礼外郭真剣な顔をしていた。
「飲み物持ってきたぞ。 てかそんなに難しい問題出してるのか?山崎。」
「これは最高難度だね。 フルーツタルトともう一つをティラミスにするかチョコケーキにするかモンブランにするか?」
「てか お前が先に2つ選ぶのか?」
「これは美礼ちゃんに買ってきたから当然。 俺とお前は余りを食う。」
「やっぱり山崎さんは神。」
「早く決めないと紅茶もコーヒーも冷めちゃうぞ。」
「それなら季節先取りでモンブラン。」
「俺はチョコケーキだな。」
「山崎が選ぶんかい。 じゃティラミスいただくな。」
「で 美礼。 夏休みの勉強の手応えはどんなもんだ?」
「山崎さんは真剣だけどどこかの誰かさんは彼女人間イレこんで可愛い妹は無視だからなぁ。」
「その言い方。 てかうちの高校なら自主学習で通らないと。 なぁ山崎。」
「受験は毎年難しくなってるらしいから家庭教師や塾は必要だろう。」
「子供減ってるから難しくなってないだろ? あんまり美礼を甘やかすなよ。」
「アニキ早く分かってないな。 私は褒められて伸びるタイプなんだよ。」
「お前は褒められて態度がデカくなるタイプじゃねーか。」
「うるさい。バカアニキ。」
「態度だけで胸はデカく・・・ イテ 問題集の角で叩くな。」
「アニキが乙女の悩みをバカにするからでしょ。」
「すまん。 すまん。 ところで野球部のエースは決まったのか?」
「今は紅白戦で何人か投げてるけどどうだろうな? おっ ところで国体行くんだって? それも今期5位の記録とかで。」
「えっ? 国体行きは知ってたけどそんなにスゴいの?アニキ。」
「高校のやり投げが隙間産業だからな。 成人に混じるとまさに大人と子供だから。」
「でも佐季ちゃんと国体でしょ?」
「国体は他の種目あるし県代表が集まって動くから佐季とって感じじゃなさげだけどな。」
「でも国体出場夫婦とか新婚さんいらっしゃい!出れそうじゃん。」
「出れるかよ。 ってまだどうなるか分からないし。」
「バカアニキは可愛い妹より幼馴染を選ぶんだ。」
「当たり前だろ。 てかケーキ食ったら勉強始めろよ。 もう僕はこの部屋にいなくても良いだろ?」
山崎も゙美礼も゙モゴモゴしてたけど僕は自分の部屋に戻った。
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