109 やり投げ界期待の新人の期間は短かった
あっと言う間に国体予選の日がやって来た。
「こないだの記録が出せたら国体当確だから頑張って」
って佐季に言われたけどまだ人生2回目の試合なんだよな。
僕はやり投げ 佐季は100メートルと100ハードルと走り幅跳びに出る。
ふたりとも記録会の記録が出せたら国体は行けそうだ。
しかし7種やってるとは言え1日に3種目も4種目もこなす佐季はスーパーウーマンだなぁ度感心する。
僕なんか1種目でも緊張でガチガチだ。
佐季は一番得意な100ハードルから。
ここは県内敵無しだし問題ないだろうと思っていたら大会新記録で優勝。
本当に最近の佐季は成績が安定してる
次の幅跳びも2本目で自己記録にもう少しって記録を出し優勝。
もう2種目制覇だ。
しかしこんなにスゴい人が全国で10位って日本も広い。
次は僕のやり投げ。
記録会の後に自分の投擲を見直すと投げ出す角度はイメージよりもう少し高くて良いのかな?と思って今回は少し変えた。
すると一投目から60メートルを越えた。
結局全て60メートル越えて国体決定。
流石に期待の新人と新聞記者が取材に来たが写真も撮られてないし記事にはならないだろう。
佐季は100メートルも自己記録で優勝。
やはり三冠制覇はカメラマン付きの取材だ。
明日の朝刊の記事は佐季に譲ろう。
今日は朝に余裕がある日程だったので電車で来て大会出場。
と言うことは大会終了時間が遅いので愛生姉さんの部屋を借りる。
今日は愛生姉さんはいるとのこと。
3人分の食材を買って向かう。
今日はお魚の気分と佐季が言うので秋鮭の切り身と里芋と鶏ひき肉に豆腐やキャベツに人参に冷凍コーン等を買う。
お魚コーナーに秋鮭の白子も売っていたので買った。
安くて上手くて栄養豊富だ。
先ずは鮭に塩をして30分放置。
この間に鮭の白子を鍋に入れ酒、醤油、みりんに砂糖と水を入れて強火にかける。
煮立ったら火を弱めて7分くらい煮る。
キャベツ幅跳びザク切りにして茹でる。
人参もスライサーで千切りにしてキャベツと人参が柔らかくなったら冷凍コーンを入れてひと煮立ちしたらザルに取る。
里芋は電気圧力鍋で柔らかく煮て鶏そぼろ餡をかければ完成。
それに豆腐とワカメのお味噌汁と塩をして放置後塩を洗い流してクッキングペーパー電車で包んで焼けばフライパンも汚れないし蒸し焼きになって鮭の身もふっくら。
佐季豆腐と愛生姉さんと3人で食事。
愛生姉さんにはふたりとも国体出場を報告した。
愛生姉さんは里芋の鶏そぼろ餡掛けガチガチ気に入ったようだ。
餡の味で全体の味が決まるから里芋の煮っころがし作ったけど味が濃過ぎるって失敗はないから楽ではある。
佐季は鮭の白子がぽってりして美味しいと。
愛生姉さんにそんなに白子ガチガチ好きなら隼平君にもらったら?と言っていたのは秘密だ。
愛生姉さんは途中からビールを取り出し里芋の鶏そぼろ餡掛けをつまみに本気飲みモード。
暫くすると先に寝るからとベッドに潜り込んだ。
僕と佐季は後片付けをして布団を敷く。
相変わらずベッドで寝れない佐季は敷いた布団で僕と一緒に寝ることに。
酔っ払ってる愛生姉さんに散々冷やかされるので布団の端と端煮っころがし寝た。
布団の中で手は繋いでいるが。
布団の中で佐季が
「インターハイの前に国体にてなったね。 って隼平は来年の国体どうするの? 国体目指すならインターハイの後のビッグイベントが延期だ。 泣きそう。」
「だから具体化しないでって。 今の感じだと来年も国体目指さないとイケナイ雰囲気だよね?」
「そうだね。 インターハイまでの予定が国体までか。 中々引退出来ないね。」
「それだけ期待されてるってことで。」
「おーおー 若い者は夢があって良いなぁ。 優しいおねーちゃんは壁に向いて寝るからふたりで頑張っても良いぞ。」
「何を頑張るのよ? 愛ねーじゃあるまいし。」
「私はここ数ヶ月頑張って・・・ 隼平君がいた。 そうだ隼平君がワタシと頑張れば イテッ 下からティッシュ投げるな。 優しいおねーちゃんが気を利かせて置いていたのに。」
三人の夜は騒がしく更けていった。
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