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108 国体予選?


山崎が家庭教師を終えて帰った後に佐季に電話をした、

僕が山崎と美礼の話をする前に佐季は

「記録会のこと覚えてる?」

と言う。

そりゃあの手に残る感触、今でも思い出して・・・

とは言えないので

「記録会?」

と聞き直した。


「あの2日間は自己ベストに近い記録連発だったじゃん。 計算したらインターハイ5位相当の結果だった。」

「スゴいじゃん。 表彰台目前。」

「隼平が近くにいてくれたら良い成績出せそう。 インターハイもよろしくね。」

「ってことは僕も頑張ってインターハイ行けるようにしなくちゃ。」

「イキナリあんな記録出してる人が何言ってるんたか」

「ビギナーズラックかもよ。」

「それってギャンブルとかの話でしょ? 陸上にビギナーズラックって聞かないし。」

「てかインターハイまで大会って無いの?」

「あっ 国体が有る。 私は代表にならなれそうだけど決勝とか無理だからあんま気にしてなかったけど隼平は表彰台候補じゃん。」

「だからイキナリは無理でしょ? ってまだ間に合うよね?」

「全然間に合う。 インターハイ前に一緒に国体行けるかも?」

「国体 国体っと 10月に鹿児島じゃん 佐季は北海道に鹿児島に大忙しだな。」

「北海道はともかく鹿児島国体は隼平もだよ。 他人事じゃないからね。」 

「他にうちの高校から国体行く人いるの?」

「インターハイも私だけだったからいないと思う。」

「なんかスゴいことになってるな。」

「商店街は大騒ぎになるかもよ。 おまけに国体で表彰台とかなったら大変。」

「そこまで活躍出来ないから心配するなよ。」

「後一ヶ月弱あるからまだまだ記録伸びるかもよ?」

「まぁ初心者だから記録の壁に当たるのはないだろうけどそんなには伸びないかもな?」

「てか 既に入賞クラスの記録だし。」

「分かったから。 そうそう山崎が美礼の家庭教師やってくれた。」

「どんな感じだった? 美礼ちゃんって人見知りなんだよね?」

「僕が一緒にいたからか山崎とは顔見知りでは会ったからか分からないけど結構普通に話してたよ。」

「そっか。 これがきっかけでブラコン脱却出来たら良いな。」

「だからブラコンじゃねーし。 てか一年くらい前は山崎に美礼紹介しろとか言われてたんだよね。」

「おっ。 頑張れ、山崎君。 そこが上手く言ったらダブルデート?」

「それは僕達兄妹には拷問だから許して。」

「なんで?」

「佐季は愛生姉さんとダブルデート出来る?」

「身内含みのダブルデートは無理だ。 了解です。」

「そう言えば愛生姉さんは飲み歩いてばっかだけど大学大丈夫なの?」

「大学4年間は中高と受験に頑張って来た者のボーナスステージとか言ってるから大丈夫なんじゃない?」

「大学がボーナスステージってなんとなく分かるかも。」

「私達もボーナスステージ目指す?」

「先ずは国体。 そして来年のインターハイだな。」

「インターハイ終わったらビッグイベントが。」

「だからそれを具体化しようとしない。」

「はーい。 あっもうこんな時間。 おやすみ、隼平。」

「うん。 おやすみ、佐季」


僕が国体にインターハイ?

誰がそんな未来予想してたよ?

せいぜい2回戦を勝ち抜く程度の高校のノーコンエースだと思ってたのに。


寝る前にトイレに行こうとしたらまだ美礼の部屋の明かりが点いてた。

珍しい。

とは言え寝てるかもしれない年頃の妹の部屋に入ることは出来ずスルーした。

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