104 長い夜
どれくらいの時間が流れたのだろうか?
それとも余り時間は流れていないのか?
僕は佐季の胸のドキドキを手のひらで感じながら固まったようにして座っていた。
佐季も自身の胸を触れさせている僕の手を抱きしめるようにして固まっていた。
「良し 充電完了 これで明日も上手く行きそう。 えへへっ。」
止まっていた時間を再び動かすように佐季の笑い声外部屋に響いた。
「隼平ってさ。」
「なに?」
「私の胸を触ってるのに指動かさないんだね?」
「何を言い出すかと思ったら。 それなら次から動かしちゃうぞ。」
「あっ そんな意味じゃなく ってどんな意味だろ? 何言ってるか自分で分からなくなって来た。」
「あの時に大人のキスでもされたら押し倒してたな。」
「あっ それズルい 隼平からは手を出さないってことじゃん。」
「そう言う訳では無くて。 てか明日も記録会だし寝なくちゃ。」
「あー逃げたな。」
「はい。 この体勢で佐季に手を出せない根性なしなので。」
「根性なしではないと思うよ。 意志が強いんだよ。」
「そう言うことにしとこうか。 本当に寝るよ。」
「はーい。」
僕と佐季は床に敷いた布団で隣り合って寝た。
佐季は僕の方を向いてくっついてきた。
僕も佐季の方を見て横になってた。
「隼平ってさ。」
「何?」
「進路どうするの?」
「大学には行くけど。 出来れば野球関係の指導者になりたいんだよね。」
「えっ?やり投げやめちゃうの?」
「やめると言うか。 今からはじめて大学時代は出来ても社会人で通用するかは微妙じゃないの?」
「そう言うことか。 私も大学までは7種やるけどその先は無理かなと思ってる。」
「えっ? 全国10位なのに?」
「だって社会人になったらライバル増えるし。
きっと決勝が目標になりそうだし。」
「大学でやり投げしながら教職と野球の指導者の勉強って出来るのかな?って考えてたり。」
「先生かぁ。 私は先生って感じじゃないからなぁ。」
「そう? 元気で明るい良い先生になりそうだけどな。 生徒からモテたりして。」
「隼平は私が年下に奪われて欲しいの? このこの。」
「分かったから胸を押し付けないの。 誰にも佐季を譲る気はないよ。」
「えへへっ。 それはプロポーズ?」
「プロポーズだけど。 流石に生活基盤とか考えたら夢だよな。」
「夢でも嬉しい。」
「だから抱きついてキスしない。」
「えーっ。 デートの時とかくっついてキスをしてるし。」
「まぁそうだけど。 ここは密室じゃん。」
「隼平が意識し過ぎじゃないの?」
「佐季が僕を信用し過ぎなんでしょ。」
「信用と言うか・・・ 隼平になら襲われても・・・」
「佐季?」
「いや なんでもないの。 忘れて。」
急に佐季は恥ずかしそうに向こうを向いた。
僕は後から佐季を抱きしめた。
佐季は僕の手を取り再び佐季の胸に
「胸だけなら触って欲しい」
「佐季。」
僕は大きくつばを飲んだ。
「直接でも良いよ。」
佐季は僕の手を佐季のTシャツの裾から
僕の指先に触れる佐季の素肌は滑らかで温かい。
「隼平の手 温かい。」
───────以下自主規制────────
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